第3話 デネブ
7月7日娘 SST 第3話
ベガとアルタイルとステラのお家。
「バブバブ!」
今日も赤ん坊のステラは絶好調。
「ああ! 若いって、素晴らしい! シミとしわがないのが素敵!」
「見ろ! この筋肉! 背骨も曲がってないぞ! ワッハッハー!」
ベガとアルタイルは、運命の悪戯か、完全に若返った。
「これも全て、ステラのおかげね! ありがとう!」
「おお! 愛しい我が子よ!」
「バブ!」
ステラは、ベガとアルタイルに拾われて幸せに暮らしていた。
グオオオオン。
その様子を覗いている者がいた。
「なぜじゃ!? 私と同じ歳なのに、どうして、あいつらだけ若返ったんだ!?」
二人の仲人をしたデネブ婆さんである。
「村は、あいつらの話題で持ちきりじゃ!? 羨ましい! 何としても若返りの方法を知らなければ!」
星の村では、急に老人が若者になったという話題で持ちきりだった。
「えっ!? どういうこと!?」
「まあ! きれい! どこの化粧品を使ったの?」
「すごい! カッコイイ!」
老人では相手にされないが、若ければ村人たちも羨望の眼差しで相手をしてくれるのだ。
ピキーン!
「ていうか!? あいつらに子どもなんかいたか!? おかしい!?」
「バブ!」
デネブ婆さんは、ステラの存在に気が付いた。
「まさか!? 誘拐では!? あいつら、遂に犯罪に手を染めたな! 警察に言ってやる!」
嫉妬に狂ったデネブ婆さんは警察に子供の誘拐事件だと伝えようと考えた。
「バブ?」
デネブ婆さんの変な気配に気づいたステラ。
ピカーン!
その時、ステラがタロットカードに触れると、9番の隠者(ザ・ハーミット)のカードのランプの光りが輝く。
「ギャアアアアアアー!」
光がデネブ婆さんの心の奥を照らす。
「あれれ? 私は何をやっていたんだっけ? ・・・・・・まあ、いいか。忘れたから帰って寝よう。」
デネブ婆さんは、嫉妬心や探求心を忘れてしまい、霧のように消えていく。
何事もなく帰って行った。
「よし! 今日はすき焼きだ! 肉を食え!」
「やった! 歯があるから肉が食べられるわ!」
「バブバブ!」
今日も平和な星の家族であった。
つづく。
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