最終話 私はへの応援コメント
主人公の少女の末路は先輩の死から始まった愚行のツケとはいえ、読んでて胸が苦しくなりました。
とはいえ、このまま出産しても経済的な圧迫は長く続く上に、高校での立場も危うくなる。中絶したとしても、窃盗や援助交際を繰り返していたことから結局は同じことになっていて、捕まって出所した後も犯罪歴のある女、母親も彼女を娘に持っているというスティグマはついて回り、おそらく訳ありのところでしか雇ってもらえない。生きていたとしてもどのみち死より惨たらしい一生を過ごすことは避けられなかったのではないか?
とも感じました。
作者からの返信
つばさ様
温かな、そして深く鋭いご感想をありがとうございます。
おっしゃる通り、彼女がどのような道を選んだとしても、その先にはあまりにも険しく、孤独な現実が待ち受けていたのかもしれません。小説だからこそ、魔法のような救いを与えて、綺麗な物語として閉じることもできました。
けれど、あえてこの終着点を選んだのは、彼女が懸命に(たとえそれが愚かだとしても)生きた証を、読者様お一人おひとりの心の中に、ひとつの「問い」として遺したかったからです。
彼女の痛みを、これほどまでに解像度高く、そして慈しむように読み解いてくださったこと、作者として言葉にできないほど救われる思いです。
この物語を最後まで見届けてくださり、本当にありがとうございました。また別の物語でも、こうしてお言葉を交わせる日を心待ちにしております。
編集済
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第23話 そしてへの応援コメント
少女の末路から見返していますが、元から援助交際をしていたことはもちろん、先輩の死から窃盗行為も始めてしまったことが、逆説的には先輩の存在が僅かながらもブレーキの役割を担っていたと考えます。
腹に命が宿る感覚、しかも子供の父親は自業自得ではあっても自分をレイプした相手でありながらも子供を守りたいというのは、理解の範疇を超えてますが「そういうものなのかもしれない」と。
最後に、
第三者からすれば主人公の少女はレイプされた果てに子供を宿し、窮地に追いやられて後に自殺してしまったとはいえ、窃盗のツケがきたという意味では自業自得であること。
彼女をレイプした相手の男も窃盗の被害に遭ったとはいえ、法的にアウトな行為に及んだ上に相手が未成年であること。
その他の窃盗被害者は一方的な被害者とはいえ、未成年に手を出している点で倫理観の欠落が見られること。
この作品では警察などの治安組織や相手の家庭や会社の描写はほとんどありませんが、仮に彼女の死後に警察が動いた場合は、関わった男達も刑務所行きか、免れたとしても社会的地位があった場合は閑職、家庭持ちの場合は離婚に追いやられるだろうな、と。
これらを考えると何も知らない第三者から見た場合は「クズ同士の低レベルな争い」に思えるかもしれないな、と思いました(比較的まともなメインキャラは先輩と主人公の母親ぐらいだろうか?)。
作者からの返信
つばさ様
様々な視点から本作を深く読み解いていただき、心より感謝申し上げます。
仰る通り、先輩という存在を失ったことが、彼女にとっての最後の「境界線」を崩すトリガーとなってしまいました。先輩がいたからこそ踏みとどまっていた領域から足を踏み外してしまった皮肉は、この物語の残酷な側面でもあります。
また、理屈を超えた「命を守りたい」という本能に近い感情や、傍から見れば「自業自得」と切り捨てられてしまうような負の連鎖の中に、人間の複雑さや身勝手さを込めて描きました。警察や社会的な制裁といった「現実的な正義」が描かれない閉じた世界だからこそ、浮き彫りになる人間の本質があるのかもしれません。
ネタバレギリギリの深い考察に、作者として圧倒される思いです。つばさ様の中で、もし少しでも心に残った点や、「ここが良かった」と感じる部分がございましたら、今後もお伝えいただければ幸いです。