八文写生メモ帖
一枚懐紙
(第一景)夕時のS町バス停前
夕陽が山の端に沈みかかる。残光が山から民家の屋根、S町バス停の前にある広場の樹々の葉叢へとたどりくる。道路向こうの民家の側壁全面に、夕陽が鋭く反射してキラめく。白いちぎれ雲が夕空に停滞している。ときおり緩い風が吹き、広場の立木の枝葉の先端をさざ波立たせる。バスが停まり、降客五、六人が集合住宅区画へ向かって歩いて行く。丁字路交差点の信号が黄色から赤に変わる。中空低く、一羽の鳥が飛んで行く。
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