第4話 ホワイトハウスでの演奏会

1936年の事である


20歳半ばになったロマン

彼は招待を受け、アメリカのホワイトハウスにいた。


「あれがロマン氏、本当にお若いわ」

「彼は幼い時から神童として有名でね…」 

「少し前にはイタリア国王の為に演奏を披露したそうだよ」


「皆さま、どうも有難うございます」温和で穏やかな彼、ロマンが母国語でない、英語を流暢に話しながら、笑顔を見せた。


そんな若い彼に

廻りの者達の優しい暖かい視線が注がれる。


いつも通り、バイオリンを顎と肩に挟み

バイオリンを演奏する為の弓を軽やかに

踊らせながら、曲を奏でるロマン


その演奏にホワイトハウスの大統領夫妻、ゲスト達は喝采と拍手を贈る

「ありがとうございます、皆様」


なお、この時の大統領は

ルーズベルト大統領である。


晩餐会では 暖かいもてなしを受け

特に

大統領の妻エレノラ、ルーズベルト夫人


彼女の手で食事などの接待に

そうして、わざわざ運んでくれた事には

歓喜したロマンはアメリカに移住を決意する。


当時の欧州の暗い影、ユダヤ系という存在

そして希望の国のアメリカ


「この国こそ、私の新たな祖国だ

彷徨う私の居るべき、場所…」彼ロマンはそっと呟いた。

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