第5話 やれやれ・・・

「ほら、頑張れよっ」

俺は相変わらず呟いている。


新しい御主人様には届かない声で。

お前と、あの晩のあの子そっくりな息子は猫背で俯いている。


それでも。

俺は、新しいお前を後押しするよ。


背中から。

ニヤニヤしながら。


そう。

俺は。

お節介な背後霊なのだから。(笑)


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