【詩集】兵庫の森の中から

槇本大将

変につけるクスリなし


先生わたしは病気でしょうか?

あることを考えると体の真ん中つまり心とでもいうのでしょうか?そこがギュッと何かにつかまれたように痛むのです。

あることの内容はたわいもなく話しても仕方がないのでやめますが

先生わたしは病気でしょうか?

そのあることは決してかなわないとわかっていても

体の真ん中つまり心というのでしょうか?

そこがギュッとなるのです

先生わたしは病気でしょうか?


フムフムキミは病気でしょうな

しかしわかっておるじゃろう

キミが夢見る「あること」はかなわないが

かないっこないかなってほしいいやかなったときどうしようなどといろいろ考えるのではないかね?


そうです先生そのとおりです!


フムフムキミは病気でしょうな

それもたちの悪いやまいでしょうな

キミの願いは叶ったところで必ず幸せに変わるというものでもないじゃろうな

そもそもが下心

わしに見透かされるようなあさいものでは叶う見込みも少ないじゃろうな


先生ですがくるしいのです!

ナニカ薬を処方してください


ナニナニ薬が欲しいじゃとまったく変なお人じゃなそもそもキミはキミは病気じゃが

昔から恋と変につける薬は無いと言われとる

そのうえ下心ある恋ならば愛になる見込みもきわめてすくない

しかしキミははじめ心が体の真ん中にあるとおっしゃったな?


先生そうですそのとおりです体の真ん中が締め付けられるのです!


フムそれならばきわめて小さいがのぞみはある

打ち明けなされその人に

まあまあ見込みは少ないじゃろうがそれが唯一の薬じゃろうな

下心も思いもつらさも

全部吐き出し伝えなされ

昔から恋と変につける薬は無いと言われておる


先生しかし恋が愛に代わるかもしれないとするとどうでしょうか?


さようキミの病気は治らんが心が熱を出してくしゃみくらいはするじゃろうな

恋の下心ではなく体の中心に心があるときに限ってじゃがな。

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