第20話 目覚ましガールは出たくない

ジリリリリリリリリ………!!!


小さなベルが激しく叩かれて起こされる。

欠伸をかましながらも背伸びをして、俺はちょっとした違和感を覚えた。


「ふわぁ…………今日は静かだな…」


呟きながら俺はベットから降りた。

なんだろうか、この違和感は…


パジャマを脱いで、ワイシャツを着て、ズボンと上着を着る。

最後にネクタイを付けて部屋から外に出た。


奏音の部屋の前を通って、階段を降りる。


そうだ、今日は奏音に起こされなかった…!

最近はよく奏音に起こされてたけど…


何かあったのだろうか。


「あら霧矢、おはよう。」

リビングに行くと、おばさんと、おじさん、その二人だけが居た。

おじさんは食卓に座って、新聞を読んでおばさんは俺のお弁当を作っている。


「あれ?奏音は?」

しかし見渡しても、そこに奏音の姿は無く、静かな閑散とした朝の風景が広がっている。


奏音ってうるさいって思ってたけど、案外大切な存在なのかもな……


「奏音ねぇ……実は奏音の様子が少し変みたいで……」

おばさんはエプロンを着けた状態で手を頬に当てながら呟く。


「少し…変?」


「そうなの!奏音の部屋に行ってみればわかると思うんだけど…私が行った時にはね、部屋に入らないで!!って怒鳴られちゃって…それで熱があって学校を休むって…言ってたんだけど…」


おばさんは困り顔を浮かべながら説明すると、俺は「朝ごはんは食べさせたの?」と聞くが、顔を横に振る。


「じゃあ…俺が朝ごはん届けてくるよ。それと本当に熱があるかも調べてくる。」

キッチンに移動すると、既にお味噌汁と白米、さらには漬け物の乗ったお盆があり、「じゃあ!」と言われて、それを渡される。


ぬ……ハメられた……

まあ、いいか…


俺はお盆を持って、2階へと移動する。

奏音の部屋は階段を登って直ぐだったので、俺はそのドアをノックする。


「奏音ー?入るぞー?」

「え!?霧矢くんっ!?ちょっと__」


一言断ってから否応なしにドアノブを回す。

そこには服を脱いでおそらく全裸になった奏音がベットの上にいた。その白い肌は綺麗で___

「へ、変態…!!!!」

奏音は毛布で自分を包むと同時に枕をこちらへと投げふ。攻守一体とは、中々やりおる。


「あ、お取り込み中でしたか。」

俺はとりあえず、奏音の部屋の勉強机の上に朝食を乗せると、「あ、後で熱測りにくるわ」と残して、部屋を出ようとする。


「ま、待ってよ…!!」

しかし、それを止められる俺。


「その…何も思わないの…?」

何かを探るような声色に俺は「何が…?」と返す。


「じゃ、じゃあ…後ろ向いてよ…」

恥ずかしそうに奏音が呟くが、俺は何がなんだかわからず、「ど、どういうことだよ…」と返す。


「い、良いから!!!」

「はぁ…」


とりあえず、俺は後ろを振り向く。

するとそこには、毛布を胸の上辺りで抑える奏音の姿。


毛布は体のボディラインを示し、豊満な胸にスリムなお腹………


ん?豊満な…胸?

「き、気づいた…よね?」


「な、なんということだ…奏音の胸が…腫れている!!!!お、おばさ___「ちがーう!!!!!」

俺は再び扉を開けようとした時、重い質量弾こと枕が俺に向かって放たれた。


「ぐ、ぐへっ!!!!」




















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