応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • あの子が消えた。への応援コメント

    誰かが消えたという事実よりも、消失が世界に波紋すら残さないという不気味さが、静かに胸に沈んでいく。
    記録も記憶も均され、存在は「最初からなかったもの」として処理され、その一方で語り手の内側にだけ残る違和感が、消えた者の唯一の痕跡として脈打ち続けているように感じました。

    雨や空席といった控えめなモチーフは、喪失の輪郭を曖昧にしながらも、確かな欠落を示す装置として機能している。世界が正常であるほど、孤独は際立ち、共有されない悲しみは言葉を失っていく。

    失踪を描いた物語というよりも、忘却によって存在が無効化される社会と、それに抗えずただ感覚だけが残る良い短編作品でした。
    すごく面白かったです!