清楚系ギャルな幼馴染の事が大好きだけど、脈ナシみたいなので彼女の友人のギャルとセフレになることにしました
異音
脈無し男とギャル
「真凜、好きだ!付き合ってくれ!」
「ごめんなさい」
速攻で玉砕した俺の名前は神木智和(かみきともかず)
そして俺を振った𝒎𝒚 𝒍𝒐𝒗𝒆こと星野真凜(ほしのまりん)彼女は、我らが神酒高校のギャル4天女と呼ばれている学園のマドンナの1人だ。
黒髪のロングレイヤーカットの髪に、モデルのように引き締まった身体だが、出るとこはしっかり出ている最高のスタイルの持ち主のギャルである。
彼女は俺の小学校からの幼馴染である。
そんな彼女に告白して玉砕する…を繰り返し早7年、今日こそはと意気込んでいたが、やはり駄目だった。
「もうちょい悩んでくれてもよくない???」
「何度も言ってるじゃない、アンタの事は兄弟みたいにしか思えないのよ…それじゃあ私、天音達が待ってるからまた明日の朝ね、あっ、お弁当もよろしく♪」
そう言って手を振りながらその場を去っていく彼女を見ながら、俺は燃えていた。
やはり一筋縄では行かないか…でもまだ諦めないぞ!!絶対いい男になって惚れさせてみせるぞ!!
そうと決まれば即行動!今日も自分を磨くのだ!!
何故なら、最高の美女である彼女の隣に立つのに見た目が悪いなんて、ナンセンスだからだ。
そのためにもまずは、体型と見た目の清潔感を良くしなければならない!ということで俺は高校に入ってからジムに通っている。
ジムの回避を払うために、バイトも兼業しているが苦ではない。
愛する彼女の隣に立つために、これぐらい出来ないようでは告白する資格すらない、そう思い続けて1年以上、ついに俺はベンチプレスMAX150kg、デッドリフト250kg、スクワット270kg、BIG3合計670kgという快挙を成し遂げるまでに、至った。
その努力の甲斐があり、今や俺の身体は鋼の肉体だ。
だがこれだけではまだ足りない!見た目だけに気を使うだけではなく、勉学にも力を入れて将来性のある男にならなければいけない。
その他にエスコートの仕方、女性がプレゼントで喜ぶ物をサーチしたり、彼女と同棲した時に家事ができなくて呆れられる事がないよう、毎日お弁当を作ったり、家の事を手伝ったりしている。
全ては彼女の隣に立つためだ!!
俺は改めてそう決意すると、ジムへ向かう為の道具を取りに教室へと向かった。
教室のドアの前まで来るとまだ残っている生徒がいたらしく、中から話し声がきこえた。
「真凛てば、またかみやんの告白断ったの~?」
「え~また~…神木くんかわいそう~」
「そうだけど?」
「そうだけどってアンタ…」
その声の主は真凛と同じ学園の4天女で、俺をかみやんと呼ぶのが北条美香(ほうじょう みか)、名字で呼ぶのは片桐美波(かたぎりみなみ)だ。
そして声がしないので今はいないのか、もう一人が真野天音(まのあまね)、彼女もその一人だ。
彼女達四人を合わせて、ギャル4天女とよばれている。
「かみやん優しいし努力化だし、いい物件だとおもうんだけどなぁ…」
「そうそう、それに神木くん結構女子に人気で狙ってる人多いんだよ~?」
どうやら俺の評価はマドンナ達からみて良い方みたいだ…でも、俺にはBIGLOVEな幼馴染いるから…その好意は受けれないのだよ…やれやれ、モテル男はつらたんだな…なんてふざけていると…
「だから何回も言ってるけど、アイツは兄弟みたいなもんなのよ」
真凛は先ほど俺を振った理由と同じことを、彼女たちに言っていた。
くっ…だがそれでも、俺はあきらめないぞ!
そう思っていたが…
「それに!もういい加減しつこいのよアイツ!無理だって何回言えばわかるのよ!」
うっ…そうか…そう思われてたのか…でも確かに毎年10回告白は冷静に考えてもやばい奴だな…反省しなければ…
そう思い猛省していた俺に、彼女がさらに畳みかけるように言う言葉を聞いて,
俺は目の前が真っ暗になった。
「そのせいで周りの他の男は寄ってこなくなるし、アイツの事で揶揄われたりでいい加減めんどくさいのよ!」
「そんな言い方して…真凛ちゃんは神木くんの事好きじゃないの?」
「あんなしつこい男大嫌いよ!いい加減脈無しなの気付けっての!」
「アンタねぇ…」
胸にズキンと痛みが走って、体が重くなる…それと同時に吐き気のような感覚がして、そこから何も耳に入ってこなかった…
そうか…俺、嫌われてたのか…今までしつこいとか面と向かって言われなかったし、一緒に遊んだりもしてくれたから、嫌われてる事はないって勝手に思ってた…
いや…多分真凛が俺に気を使ってくれてたんだ。
それに気づかなかった俺が鈍感すぎたんだ…なにが隣に立つ…だよ、思い返せば俺は自分の事ばっかりで、真凛がどう思ってるかなんて全然考えてなかった…そりゃあ嫌われて当然だ、むしろストーカーみたいに思われてもおかしくない…アホだなぁ…俺…
俺は、今までの事を思い出し後悔しながら、教室の前で立ち尽くしていた。すると…
「あれ~?ともくんじゃん!なにしてるの?」
声がする方に顔を向けるとそこには、サラサラの綺麗な金髪をポニーテールで結った美女がいた…天音だ。
「真野…」
俺の様子がおかしいのに気づいたのか、彼女が心配そうな顔をして声をかけてきた。
「ともくん…なにかあったの?」
「あ、いや、ちょっとお腹の調子悪くてさ!」
「嘘…お腹痛いだけなら、そんな悲しいそうな顔しないもん」
「ッ……」
無理矢理笑顔を作って誤魔化したつもりだったが、彼女にはバレバレだったようだ。
「もしかして…真凛ちゃんのこと?」
俺が落ち込むその理由の答えを言い当てられて、思わず目を見開いてしまう。
「やっぱそうなんだ…あーしでもよかったら話きくよ?」
「だ、大丈夫だよ!ホントになんでもないから!…そ、それじゃあ俺帰るから!またな!」
「ともくん…」
今優しくされると涙が出そうだった…それにこれ以上情けない姿を見られたくない…そう思い俺は、急いでその場を後にした
天音―――――――――――――――
(ともくん、何があったんだろう…)
ともくんは大丈夫だと言い帰ってしまった。
あの反応だと真凛ちゃんとなにかあったのは間違えなさそうだし…心配だなぁ…
でも何があったかは言いたくないようだったし…だからってともくんが言いたくない事を、真凛に聞くのもなぁ…う~ん。
とりあえず、あーしはみんなと合流することにして教室にはいると、美香と美波が何やら怒っているようだった。
「二人ともそんな怒ってどしたの?」
「あっ!天音~きいてよ!」
「真凛ちゃんてばね~」
二人は私に気づくと話を始めた。
それを聞いて私は――――――――――――
智和―――――――――――――――
俺は走って家に帰るとそのまま自分のベットで寝ていた。
普段ならジムに行ってから、夜遅い両親の代わりに家事を終わらせてから、勉強をするというルーティンだったのだが、今日はもう何もやる気がおきなかった。
頭の中にさっきの真凛の言葉がずっと響いてやまなかったからだ。
いつから嫌われてたのかとか、それ以外でもなにか嫌な思いをさせてたんじゃないのかと、ずっと考えていた。
(明日からどんな顔して学校行けばいいんだ…)
彼女の本心を知ってしまった以上は、もう今まで通り接するなんてできない。
むしろ距離を置かないと…これ以上嫌われてしまったらと考えるだけで胸が苦しくなって死にたくなってくる。
(初恋は叶わないって聞いたことあるけど…思ってた以上にきついや…)
天井を見ながらそんなことを思っていると、チャイムが鳴ったが出るのも嫌なので居留守を決めていたが、しばらくすると玄関の開く音がして、誰かの足音が聞こえてきた。
そういえばカギ閉めてなかったんだった…最初は両親が帰ってきたのかと考えたが、自分の家に入るのに、わざわざチャイムを押したりはしないから違うはず、それなら真凛か?…いやそれはありえないか…
(となると…空き巣か?)
だんだんと足音が俺の部屋へと近づいてきた。
俺はベットから起き上がり息を殺して様子をうかがう、そして足音は俺の部屋の前で止まると、ドアをノックされ聞き覚えのある声が聞こえた。
「ともくん…いる?」
「真野か?」
ドアをあけるとそこにいたのは、真野天音だった。
なんでここにいるんだ?
「どうしたんだ?」
「えっとね、まずは勝手にお家入ってごめんなさい!」
「それは…そうだな…空き巣かと思った」
ホントにごめんね~、と言って彼女は何回も頭を下げた
「そこまで気にしてないからいいって…ところでなにか用か?」
「そうだった!あのね!」
あの後、彼女は真凛達が何を話してたのかを知ってしまい、それを俺が聞いていたのだと気づき、心配になり家に来たという事だった。
「そっか~ばれちゃったか~」
「うん、だからね、あーしが慰めてあげる!」
「え?」
彼女はそう言うと、俺の頭を持って自分の胸へと抱き寄せた。
「もごッ!?ま、真野?!」
「いいんだよ?つらいなら泣いても…我慢しなくていいよ…あーしがぜーーーーんぶ受け止めてあげっから」
「お、俺は別に我慢なんて…って、あれ?」
気づいたら雫が頬から零れ落ちていた。
そうだ、彼女の言うとおり嘘だった…ずっと我慢していた…ホントは大声だして泣きたかった、でもそんな情けない姿を誰にもみられたくなかったから…
「ごめん…かっこ悪くて…」
「泣くのはかっこ悪くなんてないよ~、でも嘘ついてたのはかっこ悪いかなぁ~」
俺は彼女の胸の中で声を押し殺して泣いた、そんな俺が泣き止むまで…彼女はずっと優しく抱きしめてくれた。
「元気でた?」
「ああ、…泣いてスッキリしたよ…ありがとうな」
「えへへ、どういたしまして!」
ニッコリと彼女は笑った
明日からの事など、まだ不安なことは沢山あったが彼女のおかげで少し気持ちが楽になった。
「本当にありがとうな!何かお礼させてくれ!」
「お礼?お礼かぁ…う〜〜〜ん」
彼女は顎に手をやり唸りながら考える。
そうして少し考えたあと思いついたのか、彼女はニヤリと笑い突然抱きついてきた。
「ま、真野!?」
「それじゃあ…私のお願い一つ聞いてくれる?」
彼女は普段と違う…とても艶やかな顔をしていた。
「わ、わかったから!一旦離れて!」
「ふふ♡言質とーった♡」
そう言った彼女に俺は…
ファーストキスを奪われた
初めての感触に…初めて味わった快楽に蕩けしまいそうだった。
何秒たっただろうか…その時間はすごく長く感じて…ずっと息を止めてて苦しいはずなのに…とても気持ちよかった。
ゆっくりとお互いの唇が離れた。
「真野…なんで」
「ねぇ…ともくん」
彼女は蕩けきった表情をして言った…
「あーしと…セフレになってほしい」
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