余温

かじると溢れる、赤。

豊満な姿に、唇が誘われる。

灰緑の海に、身を沈める。

フリルが、肌を擽る。

蝉の音が、響く。

無我夢中で、口周りを赤く染める。

ひんやりとした温度が、

熱を冷ましていった。

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