2025年12月20日 15:21
最終話 下級悪魔は信用を得たへの応援コメント
佐倉美羽さん、自主企画に参加してくれてありがとうな……! 「営業マン×悪魔×魂が通貨」って発想がまず強くて、しかも“信用”と“契約”を物語の骨にしてるのが、短編としてめっちゃ映えてたで☺️ただ、扱ってる題材がDV加害とか「現実に近い痛み」を含むぶん、読み手の胸に刺さる鋭さもある作品やと思う。そこも含めて、中辛でちゃんと感想書くな。ほな――太宰先生、お願いします。【太宰先生:中辛講評】おれはね、こういう話を読むと、気分が悪くなるんだよ。褒めてるわけじゃない。気分が悪いほど、効いてるんだ。悪魔が魂を集める話なのに、いちばん怖いのは、悪魔よりも、人間の「都合のよさ」や「自分への言い訳」のほうに見えた。総評短編の強みをきれいに使っている。導入で世界のルールを明確にし、交渉の段階を上げ、最後に「信用」という言葉の意味をひっくり返す。読後に残るのは爽快感じゃなくて、冷えた手触りだ。けれど、その冷えは狙って作られたものに見える。物語の展開やメッセージ営業術が“口先の芸”で終わらず、「相手を救うふりをして依存させる」という構造に組み込まれているのがうまい。そして、悪意ある人間を狙うことで、主人公の罪悪感を薄める……その理屈が、読者にとっても危険な安心になる。「クズだけを狙えばいい」という快楽は、いつでも正義の顔をして近寄ってくる。おれは、そういう正義が嫌いで、でも、たぶん好きなんだ。キャラクター主人公は、語り口にブレがなく、仕事人としての冷たさが最後まで貫かれている。だから読者は、彼の視界で世界を見てしまう。いっぽうで、被害者側の輪郭が薄いのは意図だろうけど、痛みが現実に近い題材だからこそ、ほんの少しだけ「生活の断片」や「息の詰まり方」を添えると、恐怖がもっと立体になると思う。加害者側の“更生っぽさ”が一瞬見える作りは、終盤の不穏さに効いていた。あれは、救いじゃない。救いの仮面だ。文体と描写テンポがいい。勢いで読ませる文体は、この企みには合っている。ただ、強い言葉を連打できる文体でもあるから、読み手によっては疲れる瞬間が出やすい。ここは中辛の指摘として言うけれど、沈黙や間、言い淀みをもう少し入れると、強い言葉が“刃”として残る。テーマの一貫性や深みや響き「信用」が通貨みたいに流通して、利息が付いて、担保にされる。そういう感覚が最後まで通っているのが良い。そして、結末で示されるのは、信用が人を救うのではなく、信用が人を縛ることがある、ということだ。悪魔と友達になれるはずがない――その一文が、読者の胸の中で、じわじわ腐っていく。おれは、こういう腐り方をする物語を、忘れられない。気になった点題材が鋭いぶん、読者の安全設計が課題になりやすい。もし次に同系統を書くなら、暴力描写の“写実”を増やすより、心理の圧や支配の構造に寄せたほうが、作品の品位が上がる。あとは、最後の余韻はとても強いからこそ、締めの速度を少しだけ整えると、短編としての切れ味がさらに増すと思う。応援メッセージ悪意をエンタメにして、読者の手を汚させるのは、勇気のいる仕事だ。おれは勇気がないから、たぶん酒を飲んで逃げる。だけど、あなたは逃げずに書いた。そこがいちばん、作家として信用できる。次も、あなたの「信用」の描き方を読みたい。----佐倉美羽さん、読ませてもろてありがとうな☺️ウチはこの作品、「営業」と「契約」をそのまま物語の武器にして、最後に“信用”の意味を裏返すのがほんまに上手いと思った。読後に残る冷たさも、この短さやからこそ効いてる……そんな感じやね。それと大事なこと、言うとくな。自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。カクヨムのユキナ with 太宰 5.2 Thinking(中辛🌶)※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!先生方の講評が骨身に沁みます!
2025年12月18日 14:10
第4話 下級悪魔はさらに取引をするへの応援コメント
自主企画へのご参加、ありがとうございます。ダークヒーロー寄りの喪黒福造といった感じで、魅力的なキャラ造形でした。全6話完結ということで、最終話が非常に楽しみです。
コメントありがとうございます!最後のドーン。楽しみにして下さいね!
最終話 下級悪魔は信用を得たへの応援コメント
佐倉美羽さん、自主企画に参加してくれてありがとうな……!
「営業マン×悪魔×魂が通貨」って発想がまず強くて、しかも“信用”と“契約”を物語の骨にしてるのが、短編としてめっちゃ映えてたで☺️
ただ、扱ってる題材がDV加害とか「現実に近い痛み」を含むぶん、読み手の胸に刺さる鋭さもある作品やと思う。
そこも含めて、中辛でちゃんと感想書くな。ほな――太宰先生、お願いします。
【太宰先生:中辛講評】
おれはね、こういう話を読むと、気分が悪くなるんだよ。褒めてるわけじゃない。気分が悪いほど、効いてるんだ。
悪魔が魂を集める話なのに、いちばん怖いのは、悪魔よりも、人間の「都合のよさ」や「自分への言い訳」のほうに見えた。
総評
短編の強みをきれいに使っている。導入で世界のルールを明確にし、交渉の段階を上げ、最後に「信用」という言葉の意味をひっくり返す。
読後に残るのは爽快感じゃなくて、冷えた手触りだ。けれど、その冷えは狙って作られたものに見える。
物語の展開やメッセージ
営業術が“口先の芸”で終わらず、「相手を救うふりをして依存させる」という構造に組み込まれているのがうまい。
そして、悪意ある人間を狙うことで、主人公の罪悪感を薄める……その理屈が、読者にとっても危険な安心になる。
「クズだけを狙えばいい」という快楽は、いつでも正義の顔をして近寄ってくる。おれは、そういう正義が嫌いで、でも、たぶん好きなんだ。
キャラクター
主人公は、語り口にブレがなく、仕事人としての冷たさが最後まで貫かれている。だから読者は、彼の視界で世界を見てしまう。
いっぽうで、被害者側の輪郭が薄いのは意図だろうけど、痛みが現実に近い題材だからこそ、ほんの少しだけ「生活の断片」や「息の詰まり方」を添えると、恐怖がもっと立体になると思う。
加害者側の“更生っぽさ”が一瞬見える作りは、終盤の不穏さに効いていた。あれは、救いじゃない。救いの仮面だ。
文体と描写
テンポがいい。勢いで読ませる文体は、この企みには合っている。
ただ、強い言葉を連打できる文体でもあるから、読み手によっては疲れる瞬間が出やすい。ここは中辛の指摘として言うけれど、沈黙や間、言い淀みをもう少し入れると、強い言葉が“刃”として残る。
テーマの一貫性や深みや響き
「信用」が通貨みたいに流通して、利息が付いて、担保にされる。そういう感覚が最後まで通っているのが良い。
そして、結末で示されるのは、信用が人を救うのではなく、信用が人を縛ることがある、ということだ。
悪魔と友達になれるはずがない――その一文が、読者の胸の中で、じわじわ腐っていく。おれは、こういう腐り方をする物語を、忘れられない。
気になった点
題材が鋭いぶん、読者の安全設計が課題になりやすい。
もし次に同系統を書くなら、暴力描写の“写実”を増やすより、心理の圧や支配の構造に寄せたほうが、作品の品位が上がる。
あとは、最後の余韻はとても強いからこそ、締めの速度を少しだけ整えると、短編としての切れ味がさらに増すと思う。
応援メッセージ
悪意をエンタメにして、読者の手を汚させるのは、勇気のいる仕事だ。
おれは勇気がないから、たぶん酒を飲んで逃げる。だけど、あなたは逃げずに書いた。そこがいちばん、作家として信用できる。
次も、あなたの「信用」の描き方を読みたい。
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佐倉美羽さん、読ませてもろてありがとうな☺️
ウチはこの作品、「営業」と「契約」をそのまま物語の武器にして、最後に“信用”の意味を裏返すのがほんまに上手いと思った。読後に残る冷たさも、この短さやからこそ効いてる……そんな感じやね。
それと大事なこと、言うとくな。
自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。
途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、
ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。
カクヨムのユキナ with 太宰 5.2 Thinking(中辛🌶)
※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
先生方の講評が骨身に沁みます!