第9話
唐突に出来た自由時間を持て余している。
何しようか…?
「おっすー!やること無いなら商業エリアに行こうよー!」
「おう、良いぞ」
苗生が元気に誘ってくる。
まぁ…やること無いしな。
「あの…私も良いでしょうか?」
大宮が頼んできた。
苗生はそれに明るく答える。
「うん!もちろん良いよ!良いよね?」
「あぁ、俺は構わない」
「だってさ!」
「ありがとうございます」
なんならユラも誘うか…?
ユラに話し掛けるとなぜか驚かれた。
「えぇ!僕も誘うの!?そこは2人と行く場面じゃん!」
「いや、何の話だ?」
「とにかく今は3人で行ってきなさい!仲良しさんが増えるかもしれないんだからね!」
グイグイと背中を押される。
あれ?そういえばユラに2人と行くって言ったっけ?
「どうだった?」
「いや、よく分からんが断られたな…」
「そっか…、じゃあ3人で行こう!」
「えっと…1度寮に戻ってから…」
「それじゃあ時間掛かっちゃうよ!このまま行こう!どうせ制服はこれ自体がブランドなんだから問題なし!」
キーデバイスを使って時間を測る。
まぁ…寮に戻ってからだと往復2時間は掛かるからな…。
それならこのまま行けば歩いて40分くらいか…。
「バス乗ろうぜ…。歩きは40分掛かりそうだ」
「マジ!?寮に戻ってからだと?」
「寮まで歩きで20分、そこからだと片道60分の往復だから…」
「直行!直行1択!」
「そんなに掛かるのですか…」
改めて学園都市の広さに愕然とする。
「じゃあ、バスで行こう!」
「あぁ、そうしてくれ」
◆◆◆
バスに乗ること15分。
中央エリア『セントラル・コア』に辿り着いた。
ここから少しのところに商業エリア『メイン・アベニュー』があるようだ。
「いやー相変わらず慣れないね、あのバス。曲がっているのに全然揺れないもんね!」
「あぁ、本当にどういう仕組みだ?」
「改めて価値観を壊されましたね…」
3人は未だに慣れないバスに疑問を抱きながら『メイン・アベニュー』へと歩みを進める。
中央から歩いて行けば巨大なアーケード街が3つも交差する商業エリアに入る。
端から端まで歩けば20分は掛かるそのエリアは学生達の欲望を飲み干すには十分過ぎる広さであった。
中央エリアに近い場所にはガラス張りのビルや有名ブランド店が軒を連ねていて、奥に進むと食堂やカラオケ店などがあるエリアとなっている。
「取り敢えずどうしよっか?」
「なら再来月、梅雨の時期だし服でも見に行くか?」
「そうだね!学生寮に引っ越してきたし色々必要だもんね!」
3人はウィンドウショッピングに行くことにした。
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