第2話


「皆さん座ってください…!」


教室に入って来たのは黒髪ロングの童顔の女性であった。


「ホームルームを始めたいので座ってください…!」


その声に反応してそれぞれの席に座っていく。

教室の席は縦4席・横6席の28席ある。

一成の席は1番後ろの廊下側の席だった。

一成の前の席には王子様系女子が座り、横にはお嬢様然とした女子生徒が座った。


「それではこの後に講堂へ行って始業式を。その後に教室に戻って自己紹介を行なう予定です。何か質問はありますか?」


特に誰も手を挙げない。

それを見て先生は頷き、廊下に並ぶようにと告げる。


「並び順は取り敢えず席順でお願いします…!」


整列したのち講堂へと案内される。


◆◆◆


なぜこうもお偉いさんの話は長いのだろう…。

ようやく教室に戻ってこられたクラスメイト達は何処となくグダっとしていた。


「では…そろそろ自己紹介に移りましょう。先ずは私から。これから皆さんを担当することになりました早乙女さおとめ裕香ゆうかと言います。ヨロシクね」


早乙女先生は取り敢えず1番からと促す。

呼ばれた女子生徒は少しお硬い印象だ。


「私は有栖川ありすがわ英理えり。好きな物は栗蒸し羊羹です。皆さんよろしくお願いします」


有栖川はイメージ通りのお硬い自己紹介を終えて席につく。


「次は私だね。石橋いしばし苗生みうって言います!好きな物はしもつかれって言う料理だよ…!皆んなよろしくね…!」


苗生はいつも通りの元気な挨拶で幕を下ろした。


「次はボクだね…。ボクは岩船いわふね万里奈まりな。好物はいもフライって言う料理だ。よろしく頼む」


岩船は良く通る声で凛々しい印象だ。


「あー次か。俺は宇都宮うつのみや一成いっせい。好物はかぶと揚げ。よろしく…」


俺はいつも雑になりがちだ。


「次は私か…。私は大船おおふなりつ。好きな物は熟成ハム。よろしく頼む」


大船はクールな感じか…。


「次はボクだね…!ボクは大平下おおひらした舞衣まい!好きな物は故郷の茶屋のお団子!皆んなよろしくね!」


やたらと元気なボクっ娘だな…。


「えっと…大宮おおみや萌歌もかって言います。好きな物はナポリタンです。あ…よろしくお願いします」


大宮は少し緊張しているようだ。


「皆様ご機嫌よう。ワタクシは加茂河原かもがわら美銀みしろ。好きな物はサクラマスの懐石料理ですわ。皆様よしなに」


加茂河原は古風な名家の令嬢を思わせるな…。


「わ、私は…鹿沼かぬま千秋ちあきと言います…。す、好きな物はイ、インド煮…です。えっと…よろしくお願いします…」


鹿沼はなんかオドオドしているな…。


「あー俺は勝浦かつうら将也まさやだ。好きな物は…担々麺かな?ま、よろしく」


勝浦は何処か別のところに意識が向いているような…?


「僕、雲霧くもぎり浅葱あさぎ言います…。好きな物は…そやねミックスジュースかね…?ま、よろしゅうな」


雲霧は関西出身なのか…?


「私は倉敷くらしき凱斗かいと!好きな物はえびめしだ。皆んなよろしく頼む!」


倉敷は爽やかな好青年って感じだな。


「俺は黒鳥くろとり慎吾しんご!好きな物は黒麻油ラーメン、それと女の子だぜ!仲良くしてくれよな!」


黒鳥…何処となくサル顔感が…。


「ボクは佐野さの光莉みつり!好きな物は青竹手打ちラーメン。皆んな仲良くしようね!」


佐野は…男でいいんだよな…?


「ん、俺か…。俺は東雲しののめ郡道ぐんどう。好物は広島風お好み焼き。まぁよろしく」


東雲はぶっきらぼうに挨拶する。


「僕は辻堂つじどうみつる。好きな物は湘南ゴールドを使ったスイーツ!皆んなよろしくね」


辻堂には可愛い系で女子にモテそうな印象を持った。


「俺は戸塚とつか翔一しょういち。好きな物は塩もつ煮込み。よろしく」


戸塚は何処となく親しみやすい印象だ。


「私、梨原なしばら月菜つきなって言います…。好きな物は…梨の天ぷら…です。あ…よろしくお願いします」


梨原は暗い感じだな…?


「俺は根鳥山ねとりやま三棹みさお。好きな物は山賊焼き。よろしく♪」


根鳥山は失礼だがNTRモノに出てくるチャラ男みたいな姿だな…。

いや、見た目で判断するのは早計だ。


「次は私だね!私は波照間はてるま晃司こうじ!好きな物はヤシガニの姿蒸し。皆んなよろしく頼むよ!」


波照間は美しい…。

はっ、なぜ美しいと思ったのだ…?

確かに美形だが…。


「次はオレかぁ…?オレは藤沢ふじさわ来駕らいが。好きな物ぉ…?生しらす丼だなァ…。ま、よろしく」


藤沢は不良っぽいな…。


「皆様初めまして、拙は加茂河原家の端に列なる者、名を藤原ふじわら乃亜のあ。…ただのメイドで御座います。好物は栗とゴルゴンゾーラのハニーベイクドタルトを好んでおります。皆様今後ともよろしくお願い申しあげます」


藤原は加茂河原のメイドなのか…。

ただのメイドって…。


「次は僕だね…!僕は海千山千ふるてユラ。長いからユラで良いよ!好きな物はミントアイス。あぁ、チョコ無しのね!ではでは改めてよろしくお願い申しあげよう♪」


ユラはキーデバイスを揺らしながら名前で呼んでくれと言った。


「私は真愛まなか結心ゆい!私も結心ちゃんって呼んで欲しいな♪好きな物はエンゼルクリーム☆皆んなよろしくね♪」


真愛は可愛い美少女って感じだな…♡

はっ、まただ…。

波照間といい真愛といい異能かなんかか…?


「アーシは三城みしろ愛彩あいか。好きな物はカレーラーメン。皆んなよろ〜」


三城はギャルっぽい印象だ。


「皆さん、私は横浜よこはま美桜みおって言います!好きな物はプリンアラモードです♪皆さん仲良くしてください!」


横浜はなんとなくぶりっ子感があるような…?


「ウチは渡良瀬わたらせ梨里りり。好きな物はぶっかけうどんかな…。皆んなよろしく〜」


渡良瀬は三城と違って大人っぽいギャルの印象を受けた。


「最後、です。レギオンはレギオンって言うです。好きな物は将也、です。よろしく、です」


好きな物は将也ですって言った瞬間に女子達から黄色い悲鳴があがった。

ってか、一人称レギオンなのか…。


「はい!これで皆さんの自己紹介が全て終わりましたね。それではこの後はいくつかの連絡事項を伝えて解散となります。寮の場所が判らなかったら学園都市の中央にある『セントラル・コア』に行けば専用の地図が貰えるから行ってね!じゃあ連絡事項を伝えますね。先ずは……」


その後いくつかの連絡事項を伝えられた俺達はホームルームを終えて各々解散した。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る