第6話 何やってるんですか!勉強してください!
俺の体は女といえど心はまだ男だ。そんな状態で着替えるのはやはり恥ずかしいので一足先に更衣室に向かう。
「はぁ、疲れた」
慣れない体による疲れをため息で誤魔化し着替え始る。
早めに来ただけあって誰にも見られずに着替えを済ませることができた。
「天空もう着替え終わったの?」
「早めに着替えてたからね」
「ちぇー、聞きたいことあったのに」
質問攻めされるの分かってて一緒に着替えるやつがどこに
いるんだよ。
「美夏、次小テストだけど勉強したの?」
「大丈夫だって天空!赤点はないから!」
「勉強してないのかよ…」
ーーーーーー
小テストなんですが、中学生の俺には高校の範囲とか無理なんで割愛します、すいません。
ーーーーーー
「美夏どしたの?そんな人生終わったみたいな顔して」
「補習確定だよぉ」
「そんな悪かったの?」
「4問ぐらいしか…」
「……どんまい美夏」
「天空ぁ一緒に補習いこぉ」
「勉強してないのが悪いでしょ…」
「だって〜時間ないんだも〜ん、あれもあるし」
「あれ?……あぁ、そっか」
そういえば美夏も配信をやっているのだった。朝から忙しくて忘れていた。勉強する時間が無いほどって毎日配信してるのか?俺も配信してるが毎日は体力的にも無理だ。
「また勉強教えてあげますよ」
「天空姉様!お願いします!」
なんやかんやあって、7限も終わり放課後になる。
俺がめちゃくちゃ可愛いという噂はすぐに広まり休み時間など教室の周りに見物人が大勢いた。まだ慣れきれてはないが俺は配信者ということもあり視聴者と思って何とか乗り切れた。
「ばいばーい」
「天空、何帰ろうとしてるの?」
「柊和さん、ドウカシマシタカ?」
「忘れてないよね?」
「……わ、忘れてる訳ないですよ」
「ほんとに?言ってみなよ」
「えっと…すいません忘れました!」
「アイスだよアイス」
「あ、思い出しました。」
「じゃあ買いに行くよ!詩穂!美夏!行こう!」
「「うん!天空奢りありがとね!」」
「はいはい」
学校を出て近くのコンビニに寄る。
「あの詩穂さん、そんなに食べるんですか?」
「文句ある?奢ってくれるなら沢山買ってもらわないと」
「ないです…」
とてつもない圧を感じて抵抗すら出来なかった。
「高っか」
「うわぁアイスだけでこんなに」
「バイト代が…」
美夏が2つ、柊和が1つ、詩穂が4つと計7つのアイスを購入することになった。3人分のアイスだけなので平気だと思ったが詩穂が高いのを選ぶせいで代金はなんと
1800円!!お高いよ!
「当分奢りはなしね」
「「えぇ」」
「えぇじゃないです。私のお金が無くなります。」
「お嬢様がそういうなら仕方ないね」
お嬢様モードが割と強いらしく女子相手でも使える。
「じゃあ私達こっちだからばいばーい!」
「「ばいばーい」」
詩穂と柊和別れ美夏と2人きりになった。
「ねぇ天空」
「なに?」
「VTuberならない?」
「え?」
急な質問に俺は固まってしまった。配信の事をなにか話してくれるとは思ったがVTuberを勧めてくるのは予想外だった。VTuberを進めるということは美夏もVTuberなのだろうか?
「VTuber…?俺が?」
「うん…嫌ならいいんだけど。天空って声良いしお嬢様モードも上手だから中身が男ってバレないと思うの」
「嫌じゃないけど…」
「じゃあ決まり!マネに連絡するから話はまた家で!」
「う、うん」
どうしよう、本当にVTuberになってしまうのだろうか?VTuberになる事自体は問題じゃないのだが、男の時の俺のチャンネルはどうしたものか。
男だった時の俺はヨウツベで主にゲーム配信を基本とした配信者だった。チャンネル名は羅宮(らみや)で登録者は何回も言ってる気がするが80万を越えている。特にボイチェンは使わず地声をワントーンあげただけなので今の俺が配信すると大変なことになるだろうな。
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