ラノベ作家達が異世界で冒険したがり過ぎているので全員転生!どのジャンルが一番強いか決めようじゃないか!
明日美 燁乃
第1話 カクヨムコン参加中の異世界作家、全員集合?
大晦日、こたつで眠気と戦いながら俺は物語を書いている。
ペンネームは剣崎仁、カクヨムコン11に処女作で参加しているフォロー0、PV1桁、星も0のラノベ作家志望の大学生2年生だ。
大晦日と正月の3日迄バイトが休みなので、ここで一気に執筆を捗らせたい!
それなのに、どうしようもなく眠い…
惰性でつけたままにしているTVには除夜の鐘が映っている。
その時だった。
突然、キーボードを打つ指先が発光したかと思ったら全身が光に包まれた!
***
光が消え、眩しさから解放された視界に飛び込んで来たのは荒野だった。
(これじゃぁ、まるで…)
「なんなんだよ! どこだよここ!」
声を荒げている男性がいる。
他にも見渡す限り人で目算する事が難しいレベルの人数だ。
パニックを起こしている人があちらこちらに居る。
「どうだ、貴様らが大好きな異世界に転生した気分は?」
空から聞こえた声の主は異世界ジャンルの始祖と始祖を守る神獣四柱だった。
「今頃カクヨムコンの担当者は大慌てだな! カクヨムコンの人気ジャンルの作家がエントリー作品ごと異世界に転生させられたんだもんな!」
神獣達はケラケラと笑いながら現状を話している。
「ちょっと待ってくれ、作品ごと転生ってどういう事だよ!」
1人の転生者の言葉に始祖は不思議そうな表情をした。
「作品は貴様らの魂同然、一緒に転生するのが筋だと思ったのだが…」
神獣達が始祖の言葉に大きく頷いている。
すると、神獣達が口々に言い出した。
「異世界転生と言えば、スキルを与えないとな… あと、冒険者のレベルもジャンルによっては必要か…」
「現時点での下書きを含む文字数をレベルに換算するのはどうかしら?」
「ほぉ、それは面白い。 毎日投稿の者が多いカクヨムだ、皆下書きはもちろん投稿の予約も済んでいるはずだろう」
「それでは、スキルの種類は分かりやすく執筆ジャンルに合わせてランダム、冒険者のレベルは10万文字をレベル100として文字数に合わせて全員に付与ということで、始祖様いかがでしょうか?」
「それで良かろう」
始祖の「それで良かろう」という一言と共に転生者達全員がまた光に包まれた…
すると、今まで居たはずの人達は消え、勇者や魔法使い、エルフや獣人などで溢れている。
自分の手元、体に視線を落とすと、その姿は現在執筆中の作品の主人公ライオスのイメージそのものだった。
(おそらく他の転生者もスキルとレベルの付与と同時に作品の主人公の姿になったのだろう…)
「始祖様、転生者達は皆戸惑っております、何か課題を与えた方がよろしいのではありませんか?」
神獣の一柱が言った。
「そうだな… それでは、四神獣のうち一柱を最も早く打ち負かした者もしくは真の信頼関係を築くことが出来た者がカクヨムコンの勝者になれるというのはどうだろうか?」
カクヨムコンの勝者という響きに転生者全員の目の色が変わった。
「この四神獣はそれぞれカクヨムでの創作に司っている」
始祖は神獣達を紹介し始めた。
「神獣イデアは最初のひらめきやコンセプト、物語の種を司る」
「神獣スクリプは物語の進行速度、文字数、日々の投稿活動などを司る」
「神獣リドは作品の評価を司る」
「神獣プロトは物語の起伏や驚きを司る」
始祖に促されて神獣達は空から降りて来て転生者達に一礼した。
「では、冒険を始めよう!」
始祖はそう告げると空に消え、神獣達は四方に飛び立って行ってしまった。
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