リモート探偵リコと機動メカ『マクロ』

@Chimi8

第一章「禁忌の物置と起動のコード」

第1話 籠の中の探偵

近未来的なデザインの戸建てが並ぶ郊外の住宅街。リビングの大きな窓から差し込む午後の光の中、**リコ(11歳)**は特注の車椅子に座り、高性能なタブレットを操作していた。彼女は画面に映る街のライブフィードを流し見ながら、SNSで話題の「消えた老犬ポチ」の目撃情報を分析している。


「ふむ、この時間帯に公園の裏手? ママさんが言うには、ポチはにんじん嫌い。でも、この映像のおばあちゃんが持っているのはにんじんの入ったエコバッグ…やっぱり違うわね。」


リコの観察眼と推理力は、学校の友人や近所の間で密かな評判だ。しかし、彼女の活動範囲はこの家の二階、リビング、そして庭のテラスに限られている。明るく活発な性格とは裏腹に、リコは足の障害で外を自由に歩けない。その原因は、彼女自身が覚えていない幼少期の「事故」だ。

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