瑠璃青葉
昔々、平安京に現れた妖達を退治していた一人の男が居りました。男は結婚して7人の子供を産み、7人それぞれに金、銀、瑠璃、玻璃、蝦蛄、真珠、瑪瑙の飾りを与えました。
そしてその後男が死ぬと、7人は優秀な霊祓いとして大成し、いずれ7つの家系になり、彼らは"七宝一族”と呼ばれました。
今でもその一族は続いており、金色家、白銀家、瑠璃家、玻璃家、蝦蛄家、真珠家、瑪瑙家として今でも霊祓いの一族として大成していました─────────
都内の某所にある七宝一族の一角、瑠璃家の屋敷の大広間では、とある一人の男が2人の少年少女に話をしていた。
「お前達も知っている通り、お前達には我々七宝一族が出資している七零学園に入学し、学園の七不思議の監視を頼みたい。この話、頼めるな?青葉、詠斗。」
その男は現瑠璃家当主、瑠璃金青。
先日自分の父親が老衰で死亡し、つい最近この当主の座についた。
「でもお父様!実際七不思議って色んなところに散らばってるから見きれないのでは?」
金青の前に正座していた瑠璃家に生まれる女児特有の白と水色のロングヘアの右耳の下のところだけ三つ編みにした少女が手を挙げて言った。
彼女こそが瑠璃家の次世代女当主の瑠璃青葉である。
「なら契約者を使えばいい。」
「契約者…何ですかそれは?」
「契約者はその名の通り七不思議と契約している者の事だ。契約者は七不思議と契約することで七不思議の一部の力を使えるようになる代わりにその相手の七不思議が消滅する時には共に消滅する宿命を背負うことになる。」
「それで?その契約者をどう見つければいいんですか?青葉のお父さん。」
そう口に出したのは瑠璃家の親戚である同じく霊祓いの一族の蓮家の次男であり青葉の許嫁の蓮詠斗だ。
「七不思議の連中にはそれぞれ1番から7番まで左腕、背中、左肩、右頬、腰の左側、脇腹、右肘から二の腕─南総里見八犬伝の八犬士の牡丹の痣と同じ位置に桜にそれぞれの番号の漢数字の紋章があるが、契約者は逆にその七不思議個人個人の紋章が相手の七不思議と同じ場所にある。それがある人物を見つけて監視するように頼めばいい。」
「そうですか。分かりました。では俺達で必ずこの任務を遂行します。」
そう言って2人は礼をして大広間から出て行った。
その様子を中庭の桜の木に止まっていた三本足のピンク色の首輪をした鴉が見た後、羽繕いをして七零学園の方に飛んでいった。
「へぇ。瑠璃家が俺達を監視、ねぇ…」
そしてその鴉は黒いマントを来てフードを被った鼻下から上が隠れる狐面を付けた黒い翼がある和装の少年の腕に止まった。
「どう思いますか?飛燕先生。」
その少年の視線の先には6人の同じ黒いマントと狐面を付けた男女が座っていた。
「さぁ、どうだろうね。これは七宝一族が動き出した、とも捉えられるし、ちょっと監視しておこうとしている気もするし…君はどう思うんだい?セイラン。いや、七不思議漆番。"探偵部のセイランさん"?」
飛燕先生と呼ばれた男はとある少女に目をやって問いかけた。
その少女はただ1人面を取っていて足を組んでおり、白と水色のボブカットが靡いている。
「さぁ?私にはさっぱり!でもこれは新たなる物語の始まりってことは確か!せっかくあっちから来るんだったらこっち側から迎えに行ってやらなくちゃ!」
その少女─セイランは両手を広げて言った。
「じゃあ、俺が俺を監視させるよう仕向けておきますね。先輩。」
一人の左側にタッセル付きのピアスをつけた青年が言って席を立つ。
「おー!頼れる男になったねー!じゃあよろしく!」
「なんか一言多いけど、分かりましたよ。」
そう言って青年は"陸"と書かれた姿見を通って消えた。
「さぁ。物語を始めようよ。
瑠璃青葉」
セイランは小声で呟いた。
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