第8話 スキル習得祭
「やっと終わったぁ〜」
「お疲れ様。アカネちゃんは理解力もかなりのものね。3時間でこんなにスキルを習得した人は初めて見たわ。」
ボクもびっくりしたよ。
1時間かかるって言ってたのに物によっては20分で習得できたからね。アイラ先生様様だけど!
習得したのはこの8つのスキル
【水魔術1】【風魔術1】【地魔術1】【闇魔術1】
【火魔術1】【光魔術1】【支援魔術1】【魔力操作1】
支援魔術と、魔力操作は結構時間がかかった。
付与術や妖術についても知りたかったけど、本は置いてなかった。けど、アイラさんが知ってることだけでも教えてくれたからすごく助かった!
「氷魔術や雷魔術なんかの特殊系統はもっと大きな街に行かないと見つからないと思うわ。あと、アカネちゃんの持っているハルバードを完璧に使いこなすには斧術と槍術が必要かもしれないわね。」
「なるほど⋯」
どうやらボクがハルバードを使うには支援魔術だけじゃ足りない可能性があるらしい。まあ、特に急いではないから、ゆっくり楽しみながら学んでいこう。
「今日はありがとうございました。」
「ううん、こっちこそありがとう。ひさしぶりに誰かとお話出来て楽しかったわ。良かったらまた遊びに来て頂戴。」
アイラさん程の美人が暫く誰とも話していなかった?そんな事ある?なんかこの街の住民の人って一人何らかのシナリオがあるの?
「はい、また来ます!さようなら〜」
「えぇ、またね」
アイラさんは控えめに手を振りながら微笑んでいたけど、メガネのガラス越しに少しだけ曇りが見えた気がした。
⋯⋯⋯
「エリナさーん、ただいま戻りました〜。図書館のお仕事、とても楽しかったです!」
「ふふ、アカネさんならそう言うと思ってましたよ。今回の依頼も全てS評価ですね。」
「皆ボクに甘いと思いますっ!もう少し厳しくしないとサボっちゃますよぉ〜?」
少し冗談めかしく言ってみた。
「冒険者が街中の依頼を受けるとなれば、多少サボったりするのが普通です。だから、全力で前向きに取り組んでおられるアカネさんに対する皆さんの評価は高いんですよ。」
やっぱりそうなんだね。
街中の依頼も楽しいのに⋯でも、皆が依頼を受けちゃったらボクの依頼が減っちゃうのか!
それは絶対嫌だぁ〜
「そういえば、そろそろDランクに昇格できますが、どうしますか?」
「え?早くないですか?」
「S評価故のスピードですね。」
本来なら討伐依頼をあと何件か受けないといけないらしいけど、S評価ってすごいんだね⋯⋯
「ただ、さすがに昇格依頼は討伐になります。」
「えぇ⋯⋯いや、やらせてもらいます。」
別に討伐依頼が嫌なわけじゃないかけど、街から出たくないんだよね⋯いやニートかっ!
まあ、善意で勧めてくれてるからここはきちんと昇格依頼を受けておこう。
とりあえず一旦お昼を食べるためにログアウトするから、先に報酬を受け取け取ろう。
「おい、あの人!」
「おいおいなんで剣姫がいるんだ?」
「剣姫って一人で第2エリアのボスを倒したっていうあの?!」
「うわ超絶美人だな」
「こんなところに何か用があんのか?」
入口辺りで何やら騒ぎが起きてるけど、気にしなーい。剣姫とかかっこいい名前で呼ばれてるのはちょっと羨ましいけど⋯
「エリナさんとりあえず報酬を――」
トントンッ
突然ボクの肩が叩かれた。
「へ?」
「やっと見つけたぜ?相棒」
「誰で⋯⋯ついに見つかってしまったか相棒」
振り向くと、白髪碧眼に姫カットの少女がいた。大きな瞳に丸い小顔、凹凸のハッキリしたスタイル抜群でボクを相棒と呼ぶ人物。
赤と白を基調とした騎士っぽい鎧は、所々に金縁が入っていていかにも高そうな装備だ。
腰下げてるのは多分、細剣とかレイピアって呼ばれている武器じゃないかな?
「やっと会えたねひよ、ぶへっ」
「シーッ!ここではリヨンって呼んで!」
「ごめんごめんリヨン、ボクはアカネにしたよ〜」
小声で「まんまじゃねーか」って突っ込まれた。だって自分の名前を美形な男女に呼ばれた方が嬉しくない?
「とりあえずフレ申送っとく。どうせこの後お昼でしょ?」
「うん、報酬受け取ってからご飯食べようかなって⋯あ!エリナさん先に報酬受け取ってもいいですか?」
「あ、すみません。こちらが今回の報酬になります。昇格依頼はいかがしましょう?」
「今日中にまた来るのでその時に受けますね。」
「かしこまりました。ではまた後ほど」
「はい!」
ボクたちは揃ってギルドの建物を後にした。
通知に来ていたフレンド申請を承諾したら⋯
「アカネさんや、ちょっと聞きたいことが山ほどあるから今から家行くね。んじゃまた。」
「え?ちょい!」
広場から姿を消したリヨン。
別に突然来ても問題無いし、家族ぐるみの付き合いだからいいんだけどね?でも、こんな大勢のプレイヤーに晒されたボクを放置するなんて絶許!
⋯⋯⋯
ピーンポーン
「げ、ほんとにきたの?」
「げ、ってなんだ。そりゃ来るよ。お邪魔しまーす!」
親友の日和宅は、ボクの家から約100mほど離れた場所にある。だから、こうして5分とかからずに到着出来る訳だが⋯
「家に来るだけなのになんでそんなお洒落してんの?」
「そりゃ茜ママを喜ばせたいという純粋な気持ち故ですよ?」
すると、リビングの方からドタバタ足音が聞こえてきた
「あら日和ちゃんいらっしゃい!来てくれて嬉しいわぁ〜。あら、早速新作を着てくれてるのね〜」
「茜ママ!こんにちわ〜。この洋服、私のために作ってくれたんじゃないかって思うくらいピッタリですよ!」
声のトーンを少し上げて、猫撫で声の1歩手前で話す日和。
うちの母は洋服のデザイナーで、1年ほど前からボクが試着しないからと言って、日和に試着をお願いしているのだ。
「そう言ってくれると私も嬉しいわぁ〜。ささ上がって頂戴、お昼も出来てるわよぉ〜。」
「茜ママの手料理ひさしぶりです!ご馳走になりまーす。」
よくもまあ飽きずに同じやり取りができるよ。
父はどこかへ出かけていたので3人でお昼ご飯を食べた。日和は唐揚げをおかずにご飯を2杯もお代りしていた。
「一体その体のどこに収まっているんだ⋯」
華奢な体からは想像もできないほどよく食べる。
「これが私のユニークスキル【
「【食いしん
「ん?なんだか失礼な読み方をしていないかい茜さんや」
そんな他愛もない話をしながら昼食を食べ終わると、ボクの部屋へ行くことに。
「はいこれ、お菓子とジュース。ゆっくりしていってね日和ちゃん。茜ちゃん、私は出かけてくるからお留守番よろしくね〜」
「「はーい」」
とりあえず母が持ってきてくれたジュースを1口飲む。
「茜、監視されてるぞ、気をつけろ⋯」
「ぶふっ、ごほっごほっ⋯」
何を言っているんだこの人は?!
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