旅立ちの準備編
23 旅立ちの準備編 その1
「ふわぁ〜……あふっ」
可愛らしいあくびと声を第一声に、借りた部屋のベッドから身を起こす。
「はにゃ?……あ、そっか……」
起きてから、数分。ようやく現在の状況を思い出すメグ。そして、備え付けの机に置かれたゴーレム(極小)がこちらを見ている事に気付く。
「……おはよ、ゴーレム」
すちゃっ!……と片腕を上げて応えるゴーレム(極小)
「さて……今日も頑張ってお金を貯めなきゃね!」
そうやって張り切るメグだが、ぐぅ〜……っと可愛らしく腹の虫が応える。
「あは、あはは……まずは腹ごしらえから、だね!」
何とも締まらない、朝の景色だった……(苦笑)
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──旅立ちの準備として……何はともあれ、お金を貯めないと!──
メグは出身地の村から程近いこの町には居を構えるつもりは無かった……何故って、いつまた
「そうなの……でも、乗合馬車は遠ければ遠い程時間が掛かるからね……」
引越し先を調べるのと同時にお金も貯めた方がいいよと、サーヤに説得されるメグ。親切心から説得しているのもあるがゴーレム使いは珍しく、力持ちのゴーレムは滅多に居ないので留まっている間に溜まっている依頼をこなして欲しい……という、目論見もあったのだった……大人って汚い(笑)
◆◇◆
「では、行ってきます」
「行ってらっしゃい!……今度は値切らないように、ギルド長に掛け合っておくから!」
「はは……期待しないで待ってます」
そんなやり取りの後、外に待たせておいたゴーレムに乗って移動するメグ。ギルドの中や外からも、未だ慣れないのか物珍しそうに見送る目、そして……嫉妬の目も混じっていた……
「ちっ……テメェの実力でもねぇ癖によぉ……ペッ」
そんな声も聞こえて来るが、実はスキルのお陰でもあるので、その言葉は正鵠を得ているのだが……そんな捨て台詞を聞き逃さないこの世界の女神は、彼に……忘れた頃に神罰を与えるのだった!
※ランダムに数年以内に、肝心要のタイミングで腹下しの呪いが発動するようにと〜〜天使にバレないようにと最小限度の神パワーを込めて!(笑)
◆◇◆
「着いた!」
ここはギルドの在る町から数キロ離れたとある村。丁度山から見れば逆方向の、森を突っ切った先の草原の村だ。山は北に、草原は南西に位置している(森は南にある)
「森の中は魔導車は無理だったけど、草原なら魔導車で楽だったなぁ……」
尤も、メグは運転はしてなくて貸与された地図をゴーレムに見て貰い、カーナビに反映させた後に自動運転で近くまで移動して来た……村の端が見えた時点で下車し、ゴーレムにトランスフォームして貰って腕に乗り込み、移動してきた訳である。
「かあなび?」←いやもう(ry)
◆◇◆
「いらっしゃい! 可愛らしいゴーレム使いさま!」
……という訳で村長宅だ。歓迎されたメグは、群がる村人たち(主に子供たち)の相手をゴーレムに任せ、案内に従って村長宅へと入って行ったのだった……
「えっと、確か畑を荒らす魔物なんかを撃退、可能なら討伐と聞いたのですが……」
「はい。確かな数は分からないのですが……」
聞けば、ここ数週間の間に、何者かが畑を荒らし、作物に被害が出ていると……最初は難民などが作物を奪っているのかと思ったが人ではなく、動物、或いは魔物が荒らしていると分かったと……
「低ランクの冒険者でも追い払えると思っとったんですが……」
雇った冒険者たちは返り討ちに遭い、現在は怪我で村で手当を受けている最中だとか……
「町には戻ってないんですか?」
「足をやられてましてね……」
「ナルホド……」
流石に足をやられては、森を抜ける際に森の肉食獣にすらトドメを刺されかねない……との村長の判断で、怪我の治療を受けさせているとの事。ギルドから安否確認の使者が来た際に、事のあらましと追加の討伐者を……と依頼して来たのが自分だと聞き、メグは心を引き締める。
「責任重大ですね……でも、お任せ下さい!」
「宜しくお願いしますじゃ……」
村長は、最初はこんな子供が斡旋され、何の冗談かと思ったものだが……外に在るゴーレムが人間と変わらぬ動きで子供たちの相手をしている所を見、その実力に何の心配も無いだろうという確信を持つのだった……
※ゴーレム使いの実力は、ゴーレムの動きを見れば大体判断できると聞いていた。こうして大人と話をしつつも、外のゴーレムが普段と同じであろう動作をしている……それつまり、咄嗟の判断も戦闘時の命令もスムーズに行くだろう、熟練者のそれだと判断した為であるが……実は自律行動が取れるってだけであった……(苦笑)←それ何てチート?
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女神「……」
天使「女神さま?」
女神「ぐぅ〜……」
天使「起きて下さい?」
女神「すぅぴぃ〜……」
天使「出番が無いからって寝るな!(ぱかぁ〜ん!)」
女神「ふぎゃっ!?」
天使「まったく……」
※夫婦漫才枠かっ!(苦笑)
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