クリスマス・カレッジ

白野 大兎(しらのやまと)

プロローグ

 静かな冬の夜。

 彼らはベルの音と共にやってくる。

 温かい布団の中で眠る子どもたちはきっとサンタクロースの夢を見ているのでしょう。

 暖炉に飾られた靴下の中に、プレゼントをこっそり入れて彼は立ち去った。

 きっと子どもたちは翌朝には喜び驚いていることでしょう。


 靴下に髪飾りが入っていたその日から、私はそんなサンタクロースに憧れた。


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