『The Evercrystal Promise: ずっと、君と』

TakuyaHarukaProject

✦‧˚ ‧✧‧˚ プロローグ ‧✧‧˚ ‧✧‧˚

「ねえナツメ…あの日の約合、覚えてる?」


「…ううん…私も覚えてない、でも新しい約束を作らない?ずっと一緒にいるって、永遠に」


「約束」


「約束…」


「くっ…はは…」


「な、なんで笑うのよ!」


「あのさ…昔はいつも君、よく僕をちょっかい出してたよね…」


「へぇ…覚えてるのね…イズミったら…」


ちっ…!


「あっ!痛いよナツメ…」


「ふん、これでもいじわるばっかりし続けるなら」


「…それじゃあ…僕、ずっといじわるするよ、君にずっとちょっかい出してもらうために…」


「イズミ…もう…」


「…でも…ありがとう、イズミ」


「なにが?」


「…私に会ってくれて」


「…僕も、ずっと一緒に」


広がる青空がゆっくりと色を失い、涼しい空気が夕方特有の温もりへと変わっていく。三年前、長野の街はずれ。


✦‧˚ ‧✧‧˚ ‧✧‧˚ ‧✧‧˚

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