菜々：初恋って言っても、小1だもんね。

鈴香：なっ、なんでそこまで知ってんのよ！

菜々：なんでだろうねぇ〜。

龍弥：小1……？

鈴香：そ、そうよ！初恋は小1なの！

龍弥：小1の時って確か……

鈴香：そう。私と龍弥が大ゲンカした時。

龍弥：だよね。その時、嫌いって言われたから…てっきり嫌われてたのかと。

鈴香：そ、それは小1だから！

龍弥：そういうことにしといてあげる。

鈴香：何よその言い方！

龍弥：ごめんって。

菜々：ま、結果的に良かったんじゃない？

龍弥：もう、帰るね。手当てしてもらったし。

菜々：うん。バイバイ。気をつけてね。

龍弥：うん。

（ドアを開ける音）

菜々：ねぇ、今も好きなの？

鈴香：……今は付き合ってる人がいるから。

菜々：え？だ、誰？

鈴香：光輝だよ。

菜々：光輝？光輝ってもしかして……

鈴香：そう。いとこの光輝。

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