Break Memories
大和滝
Prologue 知らない青年の石像
これはルスカルタというあなたの知らない、どこかの世界のお話。
東のランファム、西のリクラム、南のエニ、北アイトラムドの4国で構成された世界。
この4国間は戦争も起きなくて、互いの国境を跨いで観光に行くことだって自由なとっても優しくて平和な世界。噂では各国の王様、女王様たちは集まってキャンプまでする仲らしいよ。あなたの住んでいる世界はどうなのかはわからないけど、ルスカルタって素敵な世界じゃないかしら。
さて、そんな世界の西に位置する国、リクラムは、別名ファッションと狩猟の国。
王都にはルスカルタ内でも有名なデザイナーを多く輩出した学校がある。ルスカルタは国同士仲が良くて旅行が盛んだから、どんな気候でへっちゃらな服を作る技術がリクラムにはあるらしい。
そして、リクラム郊外にはウシとかイノシシとか多種多様の陸生動物が生息しているの。だからリクラムの食卓には採れたてのお肉が並ぶことが多いわ。バーベキューもみんな大好きね。
そんな素敵な国、リクラムの王都の真ん中には一体の石像が建てられているわ。
背が高くて、なんか女遊びしてそうな青年の石像。状態からみて、苔も蒸してないし、色も変わっていないから多分最近できたものだと思う。
でも少しおかしいのよね。だって、国民、国のお偉いさん、ましてや国王様でさえも、この石像の青年について知らないんだもの。作った理由もわからない。誰の像なのかもわからない。壊してしまおうっていう団体がちらほら出るのもおかしくないわよね。だって王都の真ん中にあって目立つんだですもの。
でも、なぜか国王様も他の国民たちは壊したくないって言うの。どうしてかはわからないけど、彼、この名前も知らない青年の石像を壊すのは嫌がるのよね。あなたはどう思う?
さてと、長々と語りすぎたかしら?プロローグはここでおしまい。ちゃんとこの石像についてこれから書いていくからね。
どこの誰が読んでいるのかはわからないけど、自分の世界じゃないから興味ないなんて冷たいこと思わないでほしいな。だってこれは私の大事な大事な記憶なんだから。
誰にだって失いたくない記憶ってあるものでしょ?だから、私の大事な記憶をあなたに少しで良いから覚えてほしい。それだけよ。
作者の自我が多すぎるかもしれないわね。本編はちゃんと書くから安心してね?
それじゃあ、次のページに進んでちょうだいね。
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