駅前の手帳

チョコしぐれ

俺はごく一般のサラリーマンだ。

会社への通勤に駅を利用し、平凡で、どこかつまらない毎日を過ごしていた。

そんなある日、駅前の広場に2015年の手帳が落ちているのを見つけた。

辞典のように月ごとにページにタブがついている物だ。

交番に届けようと拾い上げ、なんとなくページをめくった。

ページは12月のカレンダーだった。

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12/1

後藤（同僚）の

付き添い

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12/2

社員旅行の準備

パスポート探す！

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12/3

死体埋め同行

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一瞬時が止まったかと思った。

『死体埋め同行』？

突如目に飛び込んできたその文字の羅列に、俺は興味が湧きこの手帳を持って帰ることにしたのだった。

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