夜はすぐそば

となりのカラス

お父さん

いつも優しいお父さん

笑って、

元気で、

笑顔で、

怒るときは怒って

笑うときは笑う


そんなお父さんの帰り


しかめっ面して

10枚くらいの封筒の一枚一枚を睨んで

ずっと静かにしている


そんなときは

お母さんも

わたしも

しずかに自分のことをするのだ


宿題をする鉛筆の音と

お鍋のふつふつという音と

お父さんの紙をめくる音だけが


家にひびいているのだ

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