能ない私は爪で人を傷つける
きゅうにこころせまし
第1話
能ある鷹は爪を隠す
強く賢い人ほど爪を隠して静かに生きている。
私も1度は爪を隠して生きていくのに憧れをもったことがあった。
でも鏡にうつる自分は余計な跡ばかり残していた。
自分が嫌う人ほど自分に似ている
自分自身の弱い部分や嫌いな部分を他人の中に見つけた時ほど強く反応してしまう。
相手の態度が気になるのは自分と似ているところがあって、だから直視できない。いや、直視したくない。
誰に責められた?
成績は平均以下レベル。明日から頑張るからと言ってもなかなかうまくはいかない。
親からでも友人からでも先生からでも責められている訳じゃないのに涙がでる。
まだ私は自分自身が自分を責めていたことを信じたくない。
死にたいと思うのは、、
Tiktokを見て 🔍泣ける名言 と検索を施してからそれを聞き、泣きわめく。これが日常に近かった。
検索ヒットした動画が流れ始めた。
「楽な死に方を教えます。」
「なんでスクロールしないの?」
「なんか辛いことでもあった?」
とスマホの中に優しい声が響く。
逆に教えてしまうと生きてしまうから、わざと教えていないのかと感じる。
申し訳ない。
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