悪魔退治!

大きな扉を開けると、シオン達の目に前には想像を超えるモノが存在していた。


「な、なるほど。これは族長が時を止める秘術を使う訳だわ」


屋敷を通って大樹の下に行くと、大きな幹があり、そこには元々あったのか、巨大な魔法陣が描かれており、その魔法陣から巨大な悪魔が半分ほど身体を出した状態で止まっていた。


「かなり強力な悪魔ね。時が止まっているから魔力などわからないけど、この巨大さ・・・」


上半身だけでも5メートルはありそうな体格で、頭は金色のライオンの形をしており、体は鋼鉄の鎧を着た人間型で腕が4本あった。


「取り敢えずどんなヤツかはわかったわ。一度、出ましょう。何が原因で時の秘術が解除されるかわからないから」


トラブルメーカーのシオンにしては真っ当な意見であった。

(なんだとー!?)


魔法陣の部屋を出ると、祈りを捧げているエルフの中に本を広げて持っているエルフがいて、何気に除いてみると───


「みんな!これを見て!」


その本には召喚されていた悪魔の絵が載っていたのだ。

レオナが急いで読んで見た。


「かなり古い古文書のようね・・・なんとか読めるわ」


古文書にはこう書かれていた。

ソロモン72柱の悪魔の1体。

名前は『ヴァプラ』悪魔公爵の位を持つ大悪魔。

その昔、表世界に現れた時は、多くの国を壊滅的被害を出した災害級の古の悪魔である。

特に、空を飛ぶことができるため、行動範囲が広く止めるのが難しい。

ただし、表世界に顕現するには膨大な魔力が常時必要であり、7日7晩暴れまくると魔界に帰って行った。


「古文書にはそう書かれているわ」

「もしかして、自分の国にあるお伽話のことかも知れないな」


ジークも聞いたことのある話だったようだ。


「俺の国にも7日7晩暴れまくった強大な悪魔の話が童話として伝わっているんだ。

あれは過去の教訓を忘れないために童話として残ったかも知れないな」

「童話ではどうやって倒したの?」


「確か、羽を封じて地面に落ちた所を勇者が聖剣でトドメを刺した内容だったと思うが・・・」

「そこは良いように書かれているのね。でも羽を封じるか。それは使えるかも知れないわ」


少し希望が出てきた所で、具体的な話を始めた。


「人数も少ないし、休める所はあるかしら?」

「この建物の2階なら壊れてないから休めると思うわ」

「多分、長期戦になるからしっかりと作戦を立てましょう。レオナさんも早く助けたいと思うけど、しっかりと準備をしてから時の秘術を解除するわよ」

「ええ、あんな怪物を相手にするんですもの当然よ」


まずシオンが森の大量発生した魔物を駆逐する。そして村に事情を話して魔物の心配はなくなったことを伝えるが、悪魔がもうすぐ復活することも説明する。避難場所の確保をする。

ヒジリちゃんが大聖堂に悪魔に効果のある聖剣の類があるかもと言っていたので、これもシオンが空を飛んで教皇様の元に行くことになった。


「シオン、森の魔物は俺たちでも手伝った方がいいんじゃないか?」

「ジークやレオナには物理的な罠の作成に時間を使って欲しいのよ。無論、大聖堂に行った時、マジック・バックに入れるものは持ってくるけど、エルフのレオナさんは罠作りは得意みたいだしね」


「森で狩をする時のために、罠作りは必須だからね。でも、あの悪魔にどれくらい通用するのかわからないが・・・」

「大丈夫よ。私に考えがあるから。とにかく、あの悪魔の羽を封じて飛べなくすることが重要だから。それを重点に罠を仕掛けるわよ!」


「「了解です(だ)」」


シオンは少し気になっていた事をジークに伝えた。


「ねぇ、ジーク。気のせいかも知れないんだけど、前にあなたの国に現れたサラマンダーを覚えている?」

「えっ、ああ、無論覚えているよ。それがどうしたんだ?」

「サラマンダーってあの地域では生息していない魔物で、召喚した魔術師を取り逃したって国王様から聞いた気がするんだけど?」


!?


「まさか、同じ犯人だと?」

「サラマンダーもかなり強力な魔物よ。そう簡単に召喚できないもの。そんな凄腕の魔術師・・・召喚士かな?同じ人物を考えるのが妥当じゃない?」


「なるほど。このことを父上に手紙で送っておくよ。何かしら対策を講じてくれるはずだ」

「うん、お願いね」


まぁ結局はシオンに渡して、教皇様経由で手紙を送ってもらうんだけどね。

幸い、マジック・バックには食料が大量に入っているので、その日は早めに休んで、次の日から行動を開始することになりました。







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