死神戦記

リト

第1話 覚醒の花

矢折葵町

以前は普通だった

でも今は『死神』がこの町に危害を加えた

神は『覚醒の花』と言う現象を人間に渡した

ソレを使って死神を苦しめる『死神狩り』が現れた

死神と超能力者の戦争を終わらせる人物が今日現れる

そう予言された


12月9日(火)

私の名前はファイン

超絶美人(?)の死神狩りだ

今日はパトロールを任せられた

予言で今日最強が現れるらしい

馬鹿らしい

路地に誰か居る

人の気配だ

商店街の道から外れて裏路地に歩む

?「・・・」

そこには少年が体育座りしていた

彼の目には絶望の黒みが浮かんでいる

訳ありだなコレは

ファイン「何があった?」

?「死神に死神に親を殺された」

気まずい空気が流れる

体重くなってる気がする

ファイン「君も死神狩りにならないか」

ファイン「そんで死神に復讐しようぜ」

?「!」

首を縦に振る

私は手を伸ばす

ファイン「人は何時しか勇気を振り絞れるように進化しないといけない」

ファイン「そうしないと復讐という一歩は踏み出せない」

ファイン「だから」

少年も手を伸ばす

ファイン「今勇気出して復讐するための力を掴み取ろうぜ」

ファイン「死神狩りになってよう」

少年の目は希望という光が浮かぶ

?「うん」

ダイチ「僕はダイチって言います」

ダイチ「今日から稽古お願いします」

笑顔になっている

ファイン「おう」

ニッ

笑顔を返す

ファイン「でもココは危ないな」

ファイン「何て言ったって死神が一体居るな」

何となく分かる雰囲気で

ゴワゴワした重い空気

死神「ゴグォォォ」

ダイチ「うわぁぁぁ」

死神はダイチを狙う

ファイン「クソ」

ザクリ

初めて庇ったかもしれない

ファイン「ゴハァ」

ダイチ「嘘だ」

また顔が暗くなった

ダイチ「励ましの一言をもらったんだ」

ダイチ「俺だって勇気を出して頑張るんだ」

私のポッケから銃を取り出す

ダイチ「グゥゥゥ」

首からタトゥーが現れる

ファイン「覚醒の花だ」

勇気の末に才能が開花したか

この路地に希望が差し込む

ダイチ「セカンド・フォーム ポイズンピストル」

紫の銃になる

ファイン「超能力が進化ぁぁぁぁぁ」

目が膨張する

私の言葉を肥料にしたって事か

ダイチ「テトロドトキシンブレット」

死神「グゥ」

目に直撃し視界を奪う

ダイチ「勝負は決まったぜ」

ファイン「おう」

出血は止めた

トドメだ

ファイン「ブレッド・フォーム フランスソード」

ダイチ「パンを武器に変えるのか」

そう感心してる時

ファイン「クロワッサン スラッシュ フライ」

クロワッサンの斬撃が死神の腹をエグる

死神「ゴォォォォ」

大きな声を立てて消滅した

ダイチ「ハァハァ」

随分体力を超能力に使ったようだ

ファイン「いえーい」

手を広げる

ダイチ「ニッ」

パァン

笑顔は戻り大きなハイタッチの音が響いた

終わり

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