第2話
2話([仕方なく先に進む]を選択した場合)
「私」は友人たちにとりあえず先に進んでみようと呼びかけた。
友人の1人はしばらく渋っていたが、結局廃ビルの奥に進むことに。
会話はない。出口を探して歩くこと10分くらいだろうか。友人の1人が恐る恐る「私」に話しかけた。
「やっぱ、変だよね……。私たち、ずっと歩いてるのに、出口どころか、窓も、階段もないんだよ。」
それは私たちみんな思っていたことだったが、改めて言われるとほんとにおかしい。
友人の1人が泣き始めた。それに怒鳴る友人の声も聞こえる。
……その声に覆い被さるように、たくさんの悲鳴も、聞こえた。
そして、誰かが走ってくる音も。
「階段からだ!」
「どうしよう…!」
誰かが来てる。
Q3
「私」(あなた)は、走ってくる者から隠れることにしました。どうしますか?
[少し先にあるドアを開けて友人達全員で部屋に入る]/[その場にある1人が隠れることができそうな場所に隠れる]
[少し先にあるドアを開けて友人達全員で部屋に入る]を選んだあなた……Part2へ進んでください。
[その場にある1人が隠れることができそうな場所に隠れる]を選んだあなた…… Part2をとばして物語を読み進めてください。
Part2 ([少し先にあるドアを開けて友人達全員で部屋に入る]を選択した場合)
「あそこに入ろう!」
「私」は友人達に呼びかけて、少し先にあるドアに入った。ドアを閉める前見えたのは……血だらけの男……包丁を持った人だった。
「なに、あの人。」
殺人鬼……20年前の事件が頭によぎった。
でも、確か……殺人鬼もここで自殺したはずだ。
「とにかく……脱出しないと……。」
足音はもう去った。少し躊躇ったが、ドアを開けようとした、が、
「開かない!?」
ドアは開かず、それはいくら試しても同じことだった。
……閉じ込められたのだ。
どこからか、嘲笑うような声が聞こえた気がした。
……「ねぇ、知ってる?この廃ビルの一部屋で、餓死した大学生がいるらしいよ。」
「あーね。知ってる。それ以来、夜その人らの声が聞こえるらしいね。」
…… Part2 終了
残念でした!あなたは新しい怪奇になってしまいましたね。しかしこれは話の中です。いくらでも、やり直しはききます。ぜひ、最後まで。頑張ってください。
([その場にある1人が隠れることができそうな場所に隠れる]を選択した場合)
「私」は、嫌な予感がしてみんながよそ見をしている隙に、その場に積み重なっていた小道具や家具……棚の中にさっと隠れた。1人で。
「は?お前、何してん…うわぁ!!待って、」
「きゃぁ!!誰!?お願い助けて帰るから!」
「お前!開けろや!俺も……ああぁ!」
友人たちの叫び声。かすかに笑い声も聞こえた。すこし棚の扉を開けると……見知らぬ男が、友人たちを、笑って……。
……静かになった。
そっと扉を開けると、友人たちの首が足元に転がってきた。
叫び声をあげる。
友人たちの目は、恨めしそうにこちらをみていた。
「とりあえず……逃げないと、」
友人たちの分まで、のような綺麗事を言うつもりはない。
……あんな風になりたくない。
入り口から出られないのなら、屋上。
あいつ……に、会わずに、たどり着けるのだろうか。
「あいつ……誰。」
「殺人鬼」という言葉が頭に浮かぶ。
20年前の事件の犯人……ここで自殺したはずだ。まさか。
後ろから、足音が近づいてきた。
走った。奥へ。現れた階段をのぼって、上へ逃げた。
友人たちの遺体を残して。
走って、走って、走って、逃げた。足音は少しずつ、遠のいていった。でも、
屋上には、でることができなかった。
「「「「ぉまえだけ、外には出ざなぃ」」」」
4人の声がずっと後ろから、響いた。
終了
バッドエンド!永遠にあなたは廃ビルを彷徨うのでしょう。
まぁこれも一種の友情でしょうか?
しかし、ここではいくらでもやり直しが可能です。
ぜひ、最後まで。
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