第8話 上司と部下?いいところと悪いところ?
〜前回のあらすじ〜
*
後日、天界パークでナズナに振り回されるマサノリなのであった。
*
時期神最終試験、結果発表当日。
教室に二人は静かに座り、一言も喋らない。
チクタクと時計の針が鳴り、二人の制服についている学校のボタンが光る。
マサノリは世界の終わる瞬間の前に感じ、ナズナはパチパチと心の中で、花火が打ち上がる準備をしているかのように感じていた。
先生が教室に入り、先生でさえ険しい顔をしている。
「二人とも、すぐに校長室へ向かいますよ」
‘校長室’とは、この天界にある全てのテレビにつながっており、二人の合否発表は天界全体に晒されるのである。
テクテクと歩き、深呼吸と息苦しが混ざり合うかのように、緊張感が全身に走る。
校長室のドアを開けると、校長、始まりの神が待っていた。にこやかな顔で、落ち着いた表情をしており、その顔が余計に緊張感を呼ぶ。
《二人とも、いらっしゃい。早速だけど、合否発表をしていくよ。》
ごくりと息を呑む。
《まずはナズナ。君は世界を愛すあまり、時に周りを見なくなることがなくなった。》
ナズナの肩はすくんだ。
《マサノリは、あまりに世界に無関心だが、冷静さはとにかく保てる。》
マサノリは下を向いた。
今から合否結果、この結果により、どちらかが天界で普通に暮らし、かつてクラスメイトだったのが、上司と部下になる。
校長室に緊張感が走る。
天界全体からも緊張を感じるほどだった。
そして、校長が口を開いた。
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