被験者日記
2021/6/14
痛い。
日記とやらを書かないだけで激痛が走る。身体全体に細い針を一瞬だけ刺されたような感覚だ。
いつの間にか変な部屋に連れてこられて腕や足には力強く掴まれた痕がほんのりと残っていた。さっきまでは寝ていたかのように感覚がない。
家にいたはずなのに。
時間の感覚が無いまま扉が開いた。扉の奥は真っ暗だった。
顔が見えない宇宙服みたいなものを着た人型の奴がこちらに近づいてきた。胸ポケットから細い注射器を取り出してきた。
注射器の中の液体から甘い香りがした。洗剤のような匂いだった。
でも、なんの洗剤かと言われても分からない。
ご飯を貰った。ここの奴らは俺に何をするつもりなのだろう。
見た感じは変なものは入っていない。白ご飯、味噌汁、魚(色や見た目的に鮭だろう)があった。飲み物は毎回水だ。
2021/6/15
あいつらがわるい。
きのうと同じいたさだ。
1行だけ書いた。「3行書けと」文くをいわれた。
きのうと同じようにちゅうしゃきをもってきた。いいにおいはしなかった。
あつい。
2021/6/16
なにかある。
からだがとけているような。ふとんがべとべと。
いたみがかんじない。うごきがおそい。
2021/6/17
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2021/6/18
ワ…タ…シノ…ナマ…エ…ト。
ワ…ス…レ…モ…ノ。
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