神官(ヒーラー)が不遇なゲームの世界に神官(ヒーラー)として転生していたから原作知識で無双したい!原作知識で……いや、神官(ヒーラー)で無双は無理だって!
第1話 どうやら僕はゲームの世界に転生していたらしい
神官(ヒーラー)が不遇なゲームの世界に神官(ヒーラー)として転生していたから原作知識で無双したい!原作知識で……いや、神官(ヒーラー)で無双は無理だって!
みのせ
第1話 どうやら僕はゲームの世界に転生していたらしい
夢を見ていた――
長い長い夢。
娯楽に溢れた幸せな世界。
そこで1つのコンピュータ・ゲームに出会った。
アストラル・レジェンディア――
通称アスレジェ。
よくあるファンタジーの世界観。
ちょっと苦戦する難易度。
編成の自由度。
無数のダンジョンとクエスト。
夢中になって遊んでいた。
何年も、何年も……。
「ねえ……大丈夫?」
誰かの声が聞こえる……。
「ねぇ!シオンってば!」
う……ん、うるさいな。今いいところなのに……。
「おーい!起きろー!」
激しく肩を揺すられる。
わかったよ……起きるよ……。
目を開けると、美少女が僕の上にまたがって激しく肩を揺すっていた。
「は……?」
「やっと起きた!すっごいうなされてたけど大丈夫だった?」
え……?……誰?
少しずつ意識が覚醒してくる。
彼女はリィナ。リィナ・アルセリア。
鮮やかなショートボブの青髪に、黄金に輝く瞳。
白い肌に、視線を惹かれるピンクの唇。
僕の幼馴染で旅の仲間の1人だ。
……ん?リィナ・アルセリア?夢で見た様な……?
僕は誰だっけ?
……そうだ、僕はシオン。シオン・セラフィムだ。
金髪碧眼で癖っ毛が特徴の、16歳の男の子。
童顔で、一般的な女の子よりは背が高いけど、男の子よりはちょっと低い。
そのせいで女の子に間違われる事もあるのがちょっとした悩み。
シオン・セラフィム……。これも夢で聞き覚えがある……。
「もうみんな起きてるよ!今日中にマヨイの森をクリアするって話しでしょ!ほら、早く片付けて!カイルとグレイシアがうるさいよ!」
マヨイの森に、カイルとグレイシア?
そこまで考えた時、さっきまでの夢と現実の記憶が繋がった。
あっ……ここ、アストラル・レジェンディアの世界だ――
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