第3話 懲りてない神達を分からせる

あちゃー。創造神様、王道ラノベ派だよ!詳しく聞いてみると、

魔物→当然いる

転生先→森の中

冒険者ギルド→ある しかも主役枠

魔物氾濫→ある イベントだって!

国単位の争い→ある まぁ地球もねぇ

勘違い貴族→いる 割りと多め

お姫様との出会い→ある うわぁ…

世界樹→ある しかも弱っている…

勇者と魔王→今はいない?らしい


ハイッ!もうこれね俺の大嫌いなテンプレもりもりのコテコテ成り上がりストーリーだよ!めんどくせー!!

いや、転生先がいきなり森の中なんてすぐにゲームオーバーじゃん!

俺は創造神と3人の神達に聞いてみた。


俺『創造神さま。俺はどのような状態で転生先に送られるのでしょうか?』

創造神「おお、そうじゃった。まだ身体も無い状態じゃったな。」「今回は特別に儂が身体を創ってやろう。15歳ぐらいの身体で髪の毛は薄い金色、瞳の色は碧緑…ぶつぶつ…ハイッ!出来た!」


創造神「おい。お前たち。神力の一部使用を許可する。あとの作業を任せる。」


3柱「はい!直ちに!」

と言って3人の神達はおれのステータスを完成させていく。俺は少し神妙な面持ちで彼らに言う。

俺『なぁ、あんたらにはちゃんと謝ってもらった。賠償とはいえ能力も削ることになり、あんたらはいつ消えてもおかしくない状態だ…』

3柱「「「…はい。」」」

俺『今の俺のステータス見せてくれるか?』


【ステータス】

【名前】 ライト

【レベル】1

【種族】人族

【年齢】 15

【特殊スキル】理(ことわり) 進化

【一般スキル】超回復 

【固有魔法】 時空間魔法

【才能・その他】 

  創造神の加護 


俺『あ〜。やっぱなぁ。ゴメン!最初に謝っとくわ、俺すぐ死ぬ。』


3柱「「「えっ!」」」


大地の女神「何故そう思うの!?」


俺『だってレベル1で職業無いし、剣も使えなきゃ攻撃魔法も覚えてないじゃん?』『創造神様がくれた特殊スキルも使い方分かんないし、これって凄いチート貰ったけど始まってスグ◯ぬ典型だよね』


時空神「そうは言ってもなぁ。こればっかりは…なぁ?」


魔法神「たかが人族の分際で、この能力は贅沢過ぎるだろう」

と、3人は顔を見合わせている。


俺『うん。だからさぁ謝っとくよ。だって俺が早々に死んだらあんたら力が戻んなくて消えるんだろ?』


3柱「「「!!!」」」「「「そうだったっっ!!」」」


3人の神達は慌てて俺のステータスをイジりだした。そしてこれでどうかと聞いてきた。


【ステータス】

【名前】ライト

【レベル】1

【種族】人族

【年齢】 15

【特殊スキル】理(ことわり) 進化

【一般スキル】超回復 健康 鑑定

【固有魔法】 時空間魔法

【才能】  魔法の才能 魔力量無限

【加護】  創造神の加護 魔法神の加護 

     大地の女神の加護 時空神の加護


うん。なかなかいいね。でもやっぱり足りないなぁ…。反省も。

俺『なるほど。俺は魔法使いなんだね?これなら魔法使いとして大成できそうだよ。』『まぁ、初期に近接戦闘したら即アウトだけど…』

3柱「「「………」」」

俺『ねぇ、剣の才能も何とかならないぃ〜ジクえも〜ん!!?』

時空神「ッ!何だその“ジクえもん”ってぇのは!?」

俺『だって~。ほら3人のうち最初に消滅しちゃうのは能力を半分取られた…』

時空神「ッ!ち、ちょっと待ってろ!!」

そう言ってから間もなく時空神は戻って来た。そして剣と戦の神に話を付けてきたと報告した。そして


【ステータス】

【名前】ライト

【レベル】1

【種族】人族

【年齢】 15

【特殊スキル】理(ことわり) 進化

【一般スキル】超回復 健康 看破

【固有魔法】 時空間魔法

【才能】 剣の才能 魔法の才能 魔力量無限 

【加護】 創造神の加護 魔法神の加護 

     大地の女神の加護 時空神の加護


剣の才能が追加され、スキル【鑑定】が【看破】にグレードアップした。


もうこのくらいで赦してやろう。先ほどまでは、単に能力を一時的に取られただけで、時間が経てば簡単に復活出来ると思っていたのだろう。創造神から叱られ、俺に謝罪し判決のとおりに能力を分けて、後は時間が解決してくれると高を括っていたのだろう。態度に表れていた。だが俺の言葉に、この判決内容の真の怖さを知り、この仕事に慌てて真剣に取り組んだのだ。

創造神はこちらを見てニヤついていた。

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