第21話 本物ギャルの秘密と凛花の作戦

 放課後の教室。

 凛花は彩花を呼び止め、二人きりで話をすることにした。


「ねえ、彩花ちゃん。ちょっと話せる?」


 彩花はにこやかに頷く。


「もちろん!何かあったの?」


 凛花は少しドキドキしながら、彩花の目を覗き込む。


「……正直言って、昨日はちょっと……嫉妬しちゃったの」

「えっ!? そ、そうだったの?」


 彩花は軽く手で顔を覆いながら、少し笑う。


「でもね、実はあたし、早水くんの幼なじみで……前から好きだったの」


 凛花はその告白に、一瞬目を見開いた。


(……なるほど、そういうことか……嫉妬の必要はなかった……)


 安心感が胸に広がる。凛花は軽く息を吐きながら、微笑んだ。



「なるほどね……じゃあ、あーし、邪魔してたわけじゃないんだ」

「ううん、むしろありがとう、凛花さん」


 二人の間に、穏やかな空気が流れる。

 凛花はふと思う。


(……じゃあ、あーし、何とかこの二人をくっつけないと……!)


 その瞬間、拳ちゃんの顔が頭に浮かぶ。

 彼と一緒なら、彩花と早水を応援する作戦もスムーズに進められるはずだ。



 その夜。

 凛花は拳ちゃんに連絡を送った。


「ねえ、拳ちゃん。ちょっと相談があるの」

「えっ、相談って何だ……?」


 凛花は彩花と早水の関係を説明する。

 そして、自分の考えを打ち明ける。


「彩花ちゃん、実は早水くんの幼なじみで惚れてるの。だから、あーし、何とか二人をくっつけたいんだ」

「えっ……あ、なるほど……でも、凛花が動くのか?」

「そう。拳ちゃん、あーしの作戦、手伝ってくれる?」


 拳ちゃんは一瞬戸惑うが、凛花の真剣な瞳を見て、うなずいた。


「……わかった。任せてよ、凛花」

「ふふ、ありがとう。これで安心して……あーしも少し落ち着けるわ」


 こうして、凛花と拳ちゃんは“早水×彩花”作戦を開始することになった。

 二人三脚での協力、そしてヒロインの成長と心理の安定――新しいステージへの幕開けだった。

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