第19話 転校生ギャル登場!嫉妬と焦燥の放課後

 ある晴れた午後。教室に新しい空気が流れ込む。

 教壇の前に、学校側からの紹介で一人の転校生が立った。


「今日からこのクラスに転校してきました、夏目彩花です。よろしくお願いします」


 金髪ロングの派手な髪、明るく開けた笑顔、整ったスタイル――まさに“本物のギャル”だった。

 教室の視線が一斉に彩花に集まる。


 凛花はそれを見て、無意識に眉をひそめた。


(……なんで、こういうタイプが……ここに……!?)


 拳ちゃんはもちろん、他の男子も目を輝かせている。

 凛花は自分が今まで「金髪ギャル」として振る舞ってきたものの、周囲の反応は彩花に集中していることに気づき、胸がざわつく。



 放課後。

 凛花は拳ちゃんと二人きりで帰ろうと歩いていると、彩花が廊下で声をかける。


「ねえ、君ってこのクラスの……あ、あのギャルさんだよね?」


 拳ちゃんは戸惑いながらも、軽く挨拶する。

 凛花は彩花のあまりの華やかさとオーラに、一瞬言葉を失う。


(……あーしが、あんなに注目されると思ったのに……!)


 嫉妬という感情が心の奥でくすぶる。

 普段は堂々としている凛花も、彩花の登場で初めて自分の“ギャル力”が脅かされていることに気づいた。



 家に帰った凛花は、鏡の前で自分の姿を見つめる。


(……あーし、本当にこのままでいいの?

もっと、もっと拳ちゃんに見てほしいのに……!)


 鏡の中の自分は派手な髪と服装をしているが、心は落ち着かない。

 嫉妬と焦りが混じり合い、自然と拳ちゃんを意識する視線が強くなる。



 翌日、教室。

 彩花が明るく振る舞うたびに、凛花はその存在を意識してしまう。

 拳ちゃんも彩花に興味を示す素振りを見せ、凛花の胸はざわつきっぱなしだ。


(……あーし、負けてたまるか……!

あーしも、もっと華やかに、もっと拳ちゃんに意識してもらえるように……!)


 こうして、凛花の心に新たなライバル意識と、嫉妬心が芽生えた。

 主人公・拳ちゃんは、二人のギャルに挟まれて、またもやてんやわんやの状態になってしまう。

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