第17話 ギャル化完全定着&学校内公認カップル化編

 教室のざわめきが昨日よりも大きい。

 金髪ギャル・甘井凛花は、いつものように堂々と机に座り、村杉くんの隣に腕を絡めている。


「ねえ、昨日のカフェの続き、覚えてるっしょ?」

 ギャル口調は完全に板につき、自然体の甘井さんがそこにいた。

 村杉くんは頬を赤くしながら、少し照れつつも笑顔で頷く。


「……ああ、めっちゃ楽しかったよ、凛花」


「ふふ、でしょ? あーしと一緒だと、学校ももっと楽しくなるっしょ?」


 その言葉に、教室内の女子たちは「尊い…!」と小声で感嘆し、男子たちは「完全に勝ち組……!」とため息交じりに呟く。



 授業が始まるまでのわずかな時間。

 甘井さんは耳元に顔を寄せる。


「ねえ……あのさ、村杉くんって呼ぶの、ちょっと照れるんだけど……」


 目を丸くする。


「え……? じゃあ、どうすればいいの?」


 甘井さんは少し悪戯っぽく微笑む。


「……あーし、拳ちゃんって呼ぶことにする。ね、これからずっと」


 拳ちゃんは思わず笑顔になり、頬を赤くして答える。


「……わ、わかった、凛花。俺もそう呼んでいい?」


「うん! あーしだけの拳ちゃん、ずっとそばにいてね!」


 その瞬間、二人の間の空気が一気に柔らかく、温かくなる。

 腕を絡めたまま、肩を寄せ合い、自然と距離はさらに縮まった。



 昼休み。

 金髪ギャル・甘井さんは教室前の廊下で、他の女子に囲まれている。


「凛花ちゃん、金髪似合いすぎ!」

「なんかもう学校のヒロイン感がやばい!」


 甘井さんは少し照れながらも、ギャル口調で返す。


「ふふん、でしょ? あーし、拳ちゃんの隣にいるともっと輝くんだよ」


 その堂々とした態度に、女子たちは圧倒されつつ羨望のまなざしを向ける。

 教室に戻ると、二人は机に向かい合い、自然に手をつなぐ。


「……拳ちゃん、あーしの手、握ってていい?」


 拳ちゃんは嬉しそうに頷き、甘井さんの手を優しく握る。

 小さな手の温もりが、二人の心理的距離をさらに縮める。



 放課後、学校からの帰り道。

 金髪ギャル・甘井さんは、拳ちゃんの腕に絡みつきながら歩く。


「ねえ、拳ちゃん、あーしの金髪、今日もキマってるっしょ?」


「うん、すごく似合ってるよ、凛花」


 肩を寄せ合いながら歩く二人。

 学校内では公認カップルとして認識され、二人の存在感は圧倒的だ。

 ギャル口調とスキンシップによって、二人の世界は完全に二人だけのものになった。

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