第6話

ログイン。早速丹精込めて作ったアバターで始まりの街ハージュに降り立つ。噴水広場のような所に出て一歩歩き出した瞬間、僕の目の前に黒い小鳥が飛んでくる。


そのまま僕の前で止まるとパッと光って消えてしまった。その直後ピコンという音が鳴る。確認するとメールが届いたようだ。


差出人は僕が信仰する闇の神オニキス様。どうやら会いにきてほしいそうなので早速教会に向かう。教会でオニキス様の像の前で跪き目を閉じ、祈りを捧げる。


目を開けると景色が一変していた。パルテノン神殿のような荘厳な白亜の神殿。その前にオニキス様が微笑みながら立っていた。


「ようやく会えましたね。貴方が生まれるのをずっと楽しみにしていたわ。あの試しの街で貴方が毎日のように祈ってくれたこと、私はとても嬉しかった。他の旅人達はあまり教会に関心がないようでしたから。」


「今、この世界には様々な問題が起こっている。私の生み出した種族達様々な問題を抱え、窮地に陥っている。だから貴方の力を貸して欲しいの。もちろん報酬もたっぷり用意するわ。だから私達を助けてくれない?」


オニキス様の言葉が終わると同時にウィンドウが現れ『オニキスの騎士になりますか』というメッセージが表示される。僕がYesを押すと身体が勝手に動き出しイベントが進められていく。


イベントが一通り終わると軽快な音が鳴り、『オニキスの騎士になった』というメッセージが現れ、職業と称号が追加された。


オニキスの騎士という職業は特別らしく枠を消費しないようだ。そうやって確認しているとオニキス様から早速クエストが出された。


今、精霊神が困っているらしく助けてあげてほしいそうだ。オニキス様曰く簡単に終わるクエストらしいので何も準備せずそのまま精霊や妖精の住処、精霊郷までオニキス様に転移で飛ばしてもらう。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る