第4話 お久しぶりねと驚愕!(2)

「うん、そうだぞ、健太……。わらわは藍華……。それもオークと呼ばれる戦闘種族の藍華だ……。しかし藍華はわらわだけではなく。他にも藍華ちゃんといるのだ……。健太……。よっこい。しょぉっと……」


 緑の肌色をした藍華姉ちゃんは、自分はオークと呼ばれる種族で、他にも僕の知る近所の幼馴染のお姉ちゃんはいるのだと。


 藍華姉ちゃんはぼくへと告げると、そのままぼくの腹部の下へと馬乗りして、交わってくるけれど、


 僕と藍華姉ちゃんは以前から深い関係……。


 そう夫婦のような関係だから、僕は藍華姉ちゃんが自分の身体を火照らせて、魅惑的に腰を振ろうとも気にもしないで、


「……藍華姉ちゃんは何でこの世界にいるの?」と尋ねた。


「……ん、うん、ッ、何でってぇ……。父上から逃げていたの……。叱られるから……」


 藍華姉ちゃんは魅惑的な表情、容姿、振る舞いを続けつつ、休むこともなく僕へとおじさんに叱られるからだと教えてくれた。


 だからぼくは藍華姉ちゃんの邪魔にならないようにしながら、


「何で?」と他人行儀で尋ね、驚愕してしまう。


 だって腰を振る藍華姉ちゃんが、自分の身体を動かす行為を止め、「はぁ、はぁ」と荒い息遣いで。そのまま僕にしなだれかかり、胸に頬を乗せ、魅惑的に甘えながら。


「──はぁ、はぁ、あぁ、あああ~。わらわが健太の子供を父上に内緒で妊娠して産んでしまったから。父上から逃亡して隠れるために、この世界に潜んでいたの……。健太……。ふっ、ふふふふふふ」


 藍華姉ちゃんと言うか、オークの女王アイカは嬌声を漏らす行為を止め、僕に腰が抜けるようなことを告げ、妖艶に笑ったけれど。


「えぇ、ええええええっ! うそ~~~? 冗談だよね、アイカ~~~!?」


 僕は真っ赤な顔をしながら絶叫を上げつつ、アイカへと尋ねた。



(お願い)


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