字は違うけど同じ読み方の名前を持つ友達がいました/アドベントカレンダー作品
秋色
12月1日(第1章 星のレール)
――字は違うけど同じ読み方の商品名ってどうなんだ?――
夜九時過ぎにその電車に乗った時、僕はそんな事を考えていた。車内には乗客の姿は疎らだった。
座席に座ると左手でこめかみを支える姿勢で、静かに電車が動き出すのを待った。営業用のパンフレットにある新しい製品の名前は、他社の製品と一字違い。フローストリームとフロウストリームって、発音はほぼ同じだ。一体誰がこんな名前を考えたんだろうと頭が痛くなる。
そのうえ今日起こった出来事で、胸の中に霞のようなモヤモヤがあった。
その時、頭上から声をかけられた。
「おや、今、帰りなんですね?」
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