魔力ゼロの私が、裏生徒会を暴く学園の切り札になりました!

千葉 ゆう

Prologue:アークウェル魔法学園

 アークウェル魔法学園――

 その名を聞けば、多くの者が憧れを抱く、世界でも有数の魔法教育機関。


 だが、華やかな校舎の影には、誰も触れようとしない闇が潜んでいた。


 クラリス・ナイトフォールは、魔力ゼロの少女だった。

 入学の時点で、同級生の多くは高い魔力を誇り、煌びやかな魔法を自由に操る。そんな中、彼女は何もできない弱者として、陰で噂され、からかいの対象となる。


「魔力ゼロなんて…入学させる意味あるの?」

 入学式の日、教室の窓際でそう囁かれる声を、クラリスは背筋を伸ばして聞き流した。

 心の中で、彼女は静かに決意していた

 ――魔力がなくても、私は学園で誰よりも輝く方法を見つける。


 しかし、その決意がすぐに試されることになるとは、まだ誰も知らなかった。

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