第4話 嫌われる勇気

和葉が「杏奈、知らない?」と教室を飛び出し、杏奈を訊ねた。

和葉がミィーティングルームから杏奈と瀬奈が一階から見えた。

急いで、和葉は廊下を走り抜けていくと、先生から「廊下は走るものではありませんよ」と注意を受けた。

瀬奈が「んで?話って何よ?さっさと言いなさいよ」と杏奈に迫って来た。

杏奈は「ごめんなさい。私、本当は悠馬と瀬奈さんの仲をとり持つなんて出来ないよ」と話をして、瀬奈の顔色を伺った。

瀬奈が「そう。薄々感じて居たけど、あなたも悠馬君の事を好きよね?どっちが悠馬君にお似合いか勝負しましょう」と杏奈に提案をした。

次の日に告白をしようと車椅子を押して行ったが、その前に瀬奈が立ち塞がった。

瀬奈が「行こう。あんな子ほっといていいわよ」と悠馬の腕を組んで不敵な笑みを浮かべて居た。

杏奈は悠馬と話せない間、「本当に大丈夫かな?私、嫌われないかな?」と不安で心がいっぱいになった。

悠馬が帰って来て「アイツは、本当に強引だな?あんな奴と付き合いたくないよ」と不機嫌そうにして居た。

それを見て杏奈は、ホッと胸を撫で下ろした。

その悠馬の姿を見て、杏奈は微笑んで居た。

その姿を見て瀬奈が「ふん。もう良いわよ。どうせ私なんか振り向いて貰えないんだから、2人で勝手に幸せになって居れば良いでしょう?」と不機嫌な様子で去って行った。

杏奈は「あれ?さっきから、こっちばかり見てる。何だろう?」と悠馬に視線を送ると、悠馬は、パッと視線を逸らした。

杏奈は「さっきから悠馬に避けられているな」と気になって仕方が無かった。

放課後になって、悠馬は「杏奈、さっきからジロジロ見ているけど何?」と杏奈に訊ねた。

杏奈が恥ずかしそうに「好きだから…、好きだからに決まっているじゃない」と悠馬に告白をした。

悠馬が「ふーん、俺も実は杏奈の事を気になって居て、凄く目で追っていたし、俺達付き合わないか?」と告白をし、付き合う事になったのだった。

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