【モニかな小劇場クリスマス特別編】モニカはサンタさんになにをねがうのかな?

第1話 モニカとサンタクロース

 ケルスが寝ているところにモニカがやってきました。


 ゆさゆさ


「ああん?」


「ケルス! ケルス!!」


「おじょうかいな? なんやもう、気持ちよう寝てるときに」


「サンタたんなのでつ!」


「サンタ? クリスマスにはまだ早いで?」


「そうなのでつ!」


「それがどないしたん?」


 むくりと起きたケルス、「ふわあああぁ」と大きなあくび。

 興味なさそう?


「とおたまがいいまちた! モニカはサンタたんになにをおねがいするのって」


「ああ、そうか。プレゼント用意するんやったら早い方がええもんな」


「なにかいいまちた?」


「なぁんも。それより、お嬢は何が欲しいん?」


「モニカ、いつもいっぱいもらってまつ!」


「そやなあ、お嬢は黙っててもな。みんなお嬢には甘いもんなあ」


「でも、モニカからといったこと、ないのでつ!」


「遊びとお菓子はねだるけどな」


 ケルスの含み笑いに、モニカは頬をふくらませました。


「ぶぅ! あそびはなのでつ! はおいちいのでつ!! って、そうじゃなくて!」


「なんや?」


「モニカ、もういっぱいもらってるから、プレデント、いりまてん」


「そうなん? せやったら何いいにきたん、ワイに?」


「とおたまにも、にいたまにも、プレデントいりまてんっていったら、えらいえらいってなでなでしてもらいまちた。エッヘン!」


「はいはい、えらいえらい」


「ねえたまはプレデントいらないなら、かわりになにがいい? と、いいまちた」


「そやなあ。せっかくのクリスマスやしなあ」


「だから!」


「ああん?」


「ケルスとなのでつ! ケルスはものありまつか? したいことありまつか?」


「なんや、ワイのこと考えてくれたんかいな。おおきに。けど、別にワイもなあ……」


「ごえんりょなく! なのでつ!!」


「逆やがな、それゆうんは。けどなあ……」


 ケルス、その大きなもふもふの手をモニカのふわふわ頭にポンと。


「お嬢が元気にわろてくれてたらそれでええわ」


「そんなのでいいのでつか?」


「ああ」


「モニカ! いつもでつ!」


「せやなあ。もうもろてるな、プレゼント、それやったら」


「もっともっと、になるのでつ!」


「せやせや。元気に遊んどったらええわ。お嬢が笑とったら、この城んなかも明るなるさかい」


「モニカからのプレデント! モニカがサンタたん!!」


「せやな、そうなるな」


「むふん!」


「お嬢はほんま、えらいなあ」


 モニカ、ふと考え込む。


「どないしたん?」


「もっともっと、モニカがになるにはどーちたらいいでつか?」


「しらんがな」


 ケルス、苦笑。


「そうでつ!」


「ああん?」


「かあたまにもになってもらうのでつ! そしたらモニカ、うれちいのでつ! いっちょにでつ! きっとにいたまも、ねえたまもよろこぶのでつ!」


「ああ、まあ、それはなあ……。けど、母ちゃん、病気やろ?」


「そうなのでつ……」


 シュンとなるモニカ。


「おくすりも、ダメなのでつ」


「ゆっくり寝とんのが今は一番なんかもしれんなあ」


「そういって、ずっとねているのでつ」


「そんな顔しなや。……うーん……、せや! それをサンタさんにでも願ってみよか?」


 モニカ、パッと顔を上げた!


「サンタたん!」


「まあ、聞いてもらえるかどうかは分からんけど」


「ふんふん」


「プレゼントとはちょっとちゃうけど、そういうのもええんちゃう?」


「ふんふん!」


「なんか、お嬢、鼻息あらない?」


「サンタたん! さがちにいくのでつ!」


「はあ?!」


「じかたびばんばん! なのでつ!」


「じ、じか……? 地下足袋じかたび? ああ! 直談判じかだんぱんのことかいな」


「そうともいいまつ!」


「けど……。それはなあ……」


「ダメでつか?」


「あー、いや、サンタさん、どこにおるかわからんやん?」


「だから! さがちにいくのでつ!」


「お嬢ひとりで? お城の外にも出れんのに」


「ケルスがいるのでつ!」


「ああ、そうなるか……」


「いくのでつ! ケルスがいったのでつ!!」


「ちゃうがな。ワイはお願いしたらて……」


「むふん! サンタたん! まっててくだたい!!」


 モニカ、お着替えして準備万端!


「あかん。もう止まらん」


「ケルス! いくのでつ!!」


「はいはい。……まあ、適当にお外回っとくか」


「なにかいいまちたか?」


「なぁんも。それより、外寒いで。もっと着とかんとあかんのとちゃう?」


「いいのでつ! ケルスのもふもふはあったかいので!」


「まあ、ええか、それで」


「いくのでつ!! サンタたんをさがちに! じかたびでぱんぱんでつ!」


「はいはい」

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