異界の覇道記 ツクール式にしたらこうなるRPG(仮

陽月すい

空、風雲急を告げる

第1話

ヒューー、キー――ン! ドサッ!

痛てて、冗談じゃないぜ・・・冒頭から死亡遊戯 お決まりの展開じゃねえのか?

大体が予定に無いって言ってたろうが! どうしてこうも運が悪いんだか、俺達は


「え? 今日は晴れだと思ったけどって、誰が降って来たー」

「はあ? お前の方が二日酔いだろ! なんだよ今の音は」


そう距離はない街の入口に眼をやる俺と仲間 いきなり知らない奴等と眼が合った

おいおいちょっと待ってくれよ、これだと騒ぎを収めるハメになるんじゃねーのか


「あ、やべ 序章だと飲んだくれの勇者視点だったんだわ 今始まったばかりだし

つーか最初にうちの侍男児が喋ったから任せてみるか~♪ 一人称でよろしく☆」


のっけからこき使う気だ! 相変わらず自己中心的な魔術師のマーシャ、炎な属性

そう おれだよ、オレオレ パーティ内で一番な若武者のきよしだ、なんてこった

これから先の冒険で闘争を書き記しておく役目・・・なんだろうな この流れだと

赤ら顔で目を丸くしてる酒瓶を片手に持ってる男と店のバイト風 どうすんだマジ


「うわぁ、納得いかねえぞ 俺による俺の為の金メダルな魔王退治だったハズだろ

何で飛び入りの怪しい奴等が主導権を握るんだよ このハロルドを差し置いて」w

「む? 酒臭いわ・・・何や昼間から飲んだくれとる悪漢が、近くに? 誰やねん

アカン、今日も貧乏パーティーや その辺に小銭が落ちてるか調べとこか」巫女風


ハズレな予感が過った とある昼下り、これが新規の異世界転生って奴等なのか?

いきなりで面食らうのが当たり前の放り投げプレイ チュートリアルとか皆無だぜ

魔術師のマーシャ、戦士のジャンゴ、巫女の琴乃、そしてサムライの俺がきよしさ

何となく酒をあおってフラフラしてたらしい街の勇者らしき人物 最初の因縁――


「冒険者ならファイターが基本だろう 地味な役割だから面倒な説明は任せとくか

大丈夫なんだろな? 全く、とりあえず動ける様になったが」元は傭兵のジャンゴ

「んじゃ、記録は宜しくね~きよしw 今の若手は仕事が選り取り見取りだってさ

パーティー中心の視点で進めなさいよこれから 最強でも目指せばOKじゃないの」


くっ、適当な事いいやがって どうせ売れるわけねーだろ、元が同人ゲームなのに

投げ出されたからにはクリアを目指すのがRPGの掟 取り敢えず酔っ払いは無視な

んで、どうするか・・・左手方向に宿屋らしき建物が見えたんだ 行ってみるか?

よくある小田舎の町並みだぜ 始めから禍々しい雰囲気は無いだろな、知らんけど


「へっ、俺は主役やるなってよ! リストラか、おい いけ好かない連中だね😠」

「それよりギルドに入り浸ってツケで呑むの辞めたら? 女将さん達に悪いだろ」


何やらブツブツ言ってるが極力トラブルは避けておきたい、反対の右手側に酒場か

後から情報でも探りにいくか ――そして俺達4人組は宿の方へ向かうわけだが?



               扉をガチャリ、とな

「あー、こりゃ泊まらん方がいいかもな 掃除を手抜きしてるだろ 何か埃っぽい

当宿は素泊まり、食事の提供はございませんとさ 張り紙がまたボロい」戦士の弁

「ケッケ♪ 無料なハズねえでしょ、15ゴールドだよ? 仕事してんのかクズが」


勘弁しろって 貧乏そうな小娘が店番してたようだが、いかにも質が悪そうな口調

うちの巫女が小声で確認したが休憩のみとの事 舌打ちされる始末、足元を見てる

晴れてるなら野宿の方がマシだったりしてなー、特別に用はないし 外へ戻るだろ

景気がいいようには思えないぜ さっきの言いがかりは通りから去っている感じだ


「真っすぐ北の方には大き目な建物が見えるわね? この街の領主とかいたりして

その辺を徘徊してスライム退治のレアドロップとか、クソな行動は控えてよ」魔女

「言うと思ったわ ノベルは見えない箇所を盛らなアカンねん、侍では大雑把やな

セリフで補填しとくから冒険っぽく書くんやで、きよし」また余計な奴等だホント


実は俺が一番の期待株で間違いない、ランク式ではないレベルな概念 当然1だな

さっきの勇者風が魔王退治がどうとか? その割には荒んだ雰囲気の小街が痛いね

目的なしにうろついてると盗賊と誤解されかねないし、有力者がいるんだろうか?

おかしな噂が立つ前にお屋敷らしき方へ向かうか・・・魔物は郊外からの初期だな


途中で道具屋のおっさんらしき人物と軽く挨拶する事になる、何か買えと言いたげ

「割引はないぞ、傷薬なら売るが 昔は福引きとか、いい時代もあったんだが~」

不景気なのが見て取れる 何気に拒否ってスルーするのが基本、騙す奴とか居てな

俺を追放してからの復讐劇とか予想した連中は期待ハズレかもだ 他所で読んどけ


「ヘイトを取るのは戦士の方が適役だろうに、悪いなおっちゃん ちょい用がある

小銭でも溜まったらまとめ買いするかもよ? また今度な」場慣れしてるジャンゴ


いいさ、俺は大器晩成だと信じてる 最初は仲間に頼る事になるのがパーティー論

そのまま門番も雇っていない屋敷の前へゆく 左右には使ってなさそうな物置小屋

最初の街ってこんな感じだろ? 一応今回の手記にまとめて最初の読者を期待する

まあアレだ、10話ぐらいで掴みが取れないと焦り出すんだわ(草)投げたりしてな


            ~異界の覇道記 WEB版 次回へ~

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