⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎探偵
俺は唸った。
レオナルドが人間の生死を判別できない――。確かに自分たちにとって宇宙人の生態はなにも知らされていないのと同じであった。
仮定に基づく論拠だが、あながち間違いでもないかもしれない……俺はサトウの返答を待った。
「残念ですが、昨年、レオナルドの居住施設に送られた人間が死亡したという連絡は受けておらず、当然、人間の追加配送もされていません。また、契約書には、レオナルドに提供される人間の生命活動が維持されている必要がある旨、明記されています」
雨男探偵は真っ青になって運ばれていった。
全てを説明する時間がないとはいえ、追加で情報が出てくるのは厄介だった。だが、自分ひとりだけが正解するにはそれも好都合と言えた。
時刻は六時半を回っていた。
自分の中で推理がいくつかないこともなかったが、いずれも確信を持てずにいた。
それからいくつかの回答が示され、いずれも正解には至らなかった。
もう少し、俺は状況が動くのを待つことにした。
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