とあるマンションの取材班同行記

カメラログ(カメラマン吉川)

時間：00:32:18

場所：xxハイツ 5階 廊下

00:32:18

5階廊下の定点ロングを開始。

照明は蛍光灯だが、肉眼よりもカメラ越しの方が僅かに暗い。

センサー感度を上げても改善しない。

00:33:04

フレーム左奥、403号室前の床に“濡れた跡”のような模様を確認。

形状は不規則で、足跡には見えない。ただし、肉眼では確認できず、

モニター上でのみ、コントラストを上げると浮き上がる。

・住人の田浦さん（403号）の外出予定はなし（ディレクターが確認済み）

・雨天ではない

→ 現時点では原因不明。

00:34:10

廊下の奥から空気の揺れを検知。

カメラのオートフォーカスが一瞬だけ迷う。

実際の空気の流れは感じないが、フレーム中央に“像の滲み”が発生。

（機材トラブルの可能性もあるが、温度差による歪みとは一致しない）

00:35:22

音声スタッフより、イヤモニで「歩行音」を報告された。

カメラでは足元までフレームに収めているが、映像上は誰もいない。

ただし、マイクのレベルメーターは明らかに上昇。

00:36:05

403号室のドアが“軋むように”わずかに揺れた。

風圧による動きでは説明不能な角度。

ディレクターの指示で近寄るが、ドアノブを確認した瞬間、

映像全体が約0.5秒だけブラックアウト。

録画は継続しているため、意図しないセンサー落ち。

・ブラックアウト前後で、ドアノブの位置が微妙に変化

・本人は触れていない（映像上も手はドアに届いていない）

00:36:47

復帰後のフレーム右端に“人の肩”のような影が入る。

すぐに振り返るも、廊下には誰もいない。

ライトの角度からすると、反射や自分の影とは一致しない。

00:37:20

ディレクター判断で、403号室前での撮影を一時中断。

機材トラブルの再チェックへ移行。

（ログ終了）