カメラ班同行記録(5階廊下調査)

15:42 取材班3名+カメラ1台で5階に上がる。

異様な静けさ。4階の生活音が嘘のように、5階だけ空気が重い。廊下照明の半分が消灯。

住人表札はあるが、多くが古びている。

吉川カメラマン曰く「最近の使用感がない」とのこと。


15:50 505号室前

扉は閉まっているが、何かが中でこすれるような音。小さく、一定のリズム。

ディレクターが声をかける

「すみません、××ハイツの取材で…」

→ 中から 「……どちら様ですか」 とか細い声。

音声スタッフがインターホンにマイクを寄せる。

呼吸音が聞こえるが、不自然に短い。

まるで 録音のループ のような。

カメラが扉の隙間を撮ると、室内は真っ暗。

光が漏れない。

ディレクターが再度呼びかけると、

今度は応答なし。


そこには一体何が居たのだろうか。

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