転入先小学校生活に馴染める事が辛かった私を助けてくれた親友とファッションモデルを始めた2024～就実高校総合進学コースハレノワ物語(高1)

序章

第1話 馴染めなかった小6のあの日

「良かったら一緒に帰ろうぜ」

「いや・・・いいよ」

「あいつ感じ悪・・・」

私が小6の春、つまり新学期が少し始まる前に福井県の福井市から岡山県の里庄町に引っ越してきたけど、その時から1人で行動する事があった。

こんな所で友達など出来るのだろうか――。

真っ先に家に帰ると、宿題を終えてから漫画を読むのが私の唯一の楽しみだった。

それから2学期が始まってから間もない頃の10月の終わり頃の事だった。

「陽葵くんは可愛いなと思うし、良かったら女装ファッションモデルから始めない?」

隣のクラスの金井愛里沙ちゃんが私に声を掛けてくれた。

傍で聞いていた親友の上川畑秀介くんが「西村くんなら似合うんじゃないかな。騙されたと思ってTry Try Tryじゃ」

ウルフルズのガッツだぜ!のフレーズに出てくる言葉。

この時期から女装ファッションモデルを始める事になった。