第13話

<アリッサ・ベルフィード>


このゲームにおいてのヒロインの1人。

第一王女と比べられて不遇な人生を送っていた第二王女。

適正属性は水だ。


ゲームでは主人公の優しさと決して折れない心に感化されて、

努力を惜しまないようになり、その結果、最強の火力を手に入れたヒロインだ。


またビジュアルもよくて、金髪ショートに青色の目は、見る人を虜にさせる。

赤色の目に黒のポニーテールのユーリとは対照的なのだ。


ちなみに、対照的な例として。

ユーリは体を動かすことが得意であり、剣を使った近距離アタッカー型。

アリッサは遠距離から弾数ほぼ無限の魔法攻撃を撃つ遠距離アタッカー型。


「初めまして、アリッサ・ベルフィード王女。私はローゼリア公爵嫡男の

クロックス・ローゼリアと申します。隣が私の妹の」

「メリア・ローゼリアと申します」

「・・・・・・」


なんだろう・・・めっちゃ俺のこと見てくるんだけども。

どういうことなんだろうか?


「クロックス様はお強いのですね」

「どういうことでしょうか?」

「・・・私はお姉さまとどうしても比べられてしまい、周りは私に聞こえていることを知らずに馬鹿にするような発言をしてくるのです」

「・・・最低な奴らね」


ユーリ・・・素が出ちゃっているよ。

アリッサの姉である、ライラ・ベルフィードはとんでもない才女であり、頭脳明晰・運動神経抜群の完璧キャラであり、ゲームでは最強のお助けキャラなのだ。


「・・・クロックス様もそうなんですよね」

「そうですね・・・私が適正属性が父上と違ったのをいいことに馬鹿にする人たちは日に日に増えていって精神的に病んでしまいました」

「それは・・・」

「けど・・・考えたんですよ。適性が違ってるだけでなぜここまで馬鹿にされるのかって」

「えっ・・・」

「だから私は、今まで自分を馬鹿にしてきた人たちを見返して、ローゼリア家は私がいる限りは安泰だと思わせたいのです!!・・・そして、私をずっと信じてくれた家族のためにも・・・それが頑張る理由ですね」

「・・・そう・・・ですか」


とアリッサは悩んでいる様子だな。それなら・・・


「アリッサ王女はおひとりですか?」

「それは・・・どういう意味でしょうか?」

「あなたにも信じてくれる家族がいるのでは?」

「っ!?」


実は、アリッサとライラの仲は拗れていそうで実は拗れていなく、

ライラはアリッサを大切な妹として接していて、

アリッサはライラを尊敬している憧れの姉としてみているのだ。

美しき姉妹愛はゲームでも語られるんだが・・・これは割愛しよう。


「クロックス様・・・」

「私も一緒です。一緒に強くなりましょう」

「・・・は・・い」


と涙を流すアリッサ王女にそっとハンカチを渡した。

彼女のこれからに幸あれ・・・そして、二度とかかわらないようにお願いしたいんじゃが。

だって、俺は彼女の極大の魔法によって殺されたからな。

実はゲーム内でも好きなキャラだからな・・・殺された時はショックだったんだぜ。

今は・・・顔をこれ以上合わせるのは精神的につらい。


「・・・ローゼリア公爵令息はそんなにお強いのですか?」

「えっ・・・」

「実際お兄様はどれくらい強いのでしょうか?私も気になります!!」

「メリア?」

「タマキ様もいらっしゃるので聞いてみましょ!!」

「アリッサ王女!?」


となんか全員が俺がどれくらい強いのか気になる様子。

どうしてこうなったんだ!?


「タマキ様!!」

「アリッサ王女。どうしたんですか?」


この後知ったんだが、タマキがいる理由は貴族の令息・令嬢を守るための護衛らしい。


「って、本当にどうしたんですか?」

「実は・・・」


とアリッサ王女が俺の力がどれだけ強いのか気になっていて、師匠であるタマキの評価を聞きたいんだと話をした。すると・・・


「そうですね・・・同世代では間違いなく最強かと」

「そうなんですか!?」

「・・・師匠。適当なことは」

「私が直々に1年鍛えているんだ。最強って名乗ってもらわないと私の顔に泥を塗るよ?」

「・・・・・」

「お兄さまは本当にお強いのですね!!」

「そうですね・・・普通の人なら1年以上はかかる特殊な魔法を半年以内でマスターしたのと・・・一番驚いたのはオリジナル魔法ですね」


といった瞬間、周りが一気にざわざわした。

そりゃあそうさ。10~11歳の子供がオリジナルの魔法を身に着けるなんて

普通はありえないからな。


「・・・それが本当なら、クロックス様はお姉さまと同じ領域にいるってことですよね」

「すごいです・・・お兄様」

「じっ~~~~~」

「・・・どうしましたか?ヴァイオレット侯爵令嬢」

「・・・てよ」

「えっ?」

「今、この場所でオリジナル魔法を見せてほしいのよ!!」

「はい?」


お披露目会でオリジナル魔法を見せるって・・・遊戯会じゃないんだから。


「いいじゃん。みせてみなよ」

「・・・師匠。後で恨みますよ」


と言いながら、俺は魔力を集中させオリジナル魔法を発動した。


「<迅雷天衣>!!」

バリバリバリ!!


まさかのお披露目会で俺はオリジナル魔法を見せたのであった。


見せた瞬間。

アリッサは顔を赤らめて、

ユーリは驚愕の表情で、

メリアは憧れの目で俺を見るのであった。


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次回、タマキといつもの修行に追加メンバーが?

いや、どうしたこうなった!?

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