第2話 (12/9改訂)

死に戻りを経験した俺は、これからの行動について考えた。


(やっぱり、魔法は前の時と同じように使えるのか)


現在の俺のステータスはこんな感じだ。


クロックス・ローゼリア 10歳

公爵家嫡男

体力(HP)  30

魔法量(MP) 30

筋力(ATK)  8

耐久力(DEF) 3

速力(AGI)  8

スキル なし

適正属性 雷魔法Lv.MAX


・・・この中で気になるのはスキルについてだろう。

スキルは武器の扱い(剣や弓など)を覚えることで手に入る。

例)剣術 Lv.1

と表示される。他にも薬師や錬金、鑑定などもスキルで取得が可能だ。

スキルだけで100近くはあるぞ。


ステータスについては、「ステータス」と言えば自分の前に透明なボードみたいな感じで現れる。これは他の人には見えないぞ。

鑑定スキルを得たら見ることはできるが。


「雷魔法だけマックスなのが、死に戻ったんだなぁと実感する要因なのがなぁ」


スキルや魔法についてはLvは10がMAXだ。

Lv.5で中級がLv.MAXで上級魔法が使える。

Lvを上げる要素のもう一つとしては火力が上がる。

Lv.1の初級とLv5の初級の魔法だと約2倍近い威力になるんだよね。

だから、俺は魔法の本を読みまくり勉強してあげたんだよな。


「この死に戻りのループはいつ終わるのかな」


とつぶやいた瞬間、急に視界が真っ白になり、なぜかすべてが真っ白な世界に立っていたのだ。急な展開に驚いていると、1人の女性(白い服を着た金色のウェーブがかかったロングの髪をした)がやってきた。


「・・・初めまして。クロックス・ローゼリア・・・いや、野々宮椿様」

「・・・どうして俺の前世の名前を!?」


なぜ俺の前世の名前を知っているんだこの人は!?


「・・・あなたは一体?」

「・・・はい。私はあなたをこの世界に転生させた女神・ルピナスです。

・・・この度は本当に申し訳ございません」


と女神ルピナスは俺に土下座をしてきた。

この女神は俺が死に戻りを繰り返している理由を知っているんだな?


「・・・どういうことか説明してもらえますか?」

「はい、すべてを説明させていただきます」


と女神さまが俺の転生都市に戻りの原因について話してくれたのだが・・・噓でしょ!?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


女神曰く、

俺の死が元々の運命から外れており想定外の死だったため、俺が生前好きだったゲームの世界を作り、転生させて管理しようと動いていたら、

隠れてみていた邪神がその世界の管理権を奪い、本来この世界の主人公に転生するのを悪役へと変更させ、俺を邪神の使徒にするべく周りの女性の好意を主人公に向けさせるようにしたのだ(魅了に近い力らしい)。

死に戻りはその邪神の力によるものらしい。

どうりで、婚約者や周りの女性があいつに行くわけだ。

納得納得・・・しねえからな!?


「本当に申し訳ございませんでした」

「管理が雑だったんですか?」

「いえ、管理はきっちりしてました・・・しかし、あの邪神は気配を殺して私が行っていた管理を横から奪っていったのです」


・・・世紀の泥棒みたいだなその邪神は。


「邪神はどうなったんですか?」

「他の神と協力しまして、何とか封印することができました。これで邪神からの妨害は何もありません」

「そうですか・・・はぁ~」

「一応、特典を付けることができますが・・・どうでしょうか?」

「・・・いいんですか?」

「これは私たち神々からのお詫びであり、この世界を楽しんで生きてほしいという願いですから」

「そうですか・・・」


って言っても何をお願いしたらいいのかな?

この場合・・・俺の願いとしては、


「全部の属性に適性ってできますか?」

「出来ます」

「じゃあそれでお願いします」

「・・・野々宮さんは」

「もう今はクロックスでいいですからね」

「クロックスさんは私たちを恨みますか?」

「恨みませんよ。前世の俺が死んでこの世界に転生させてもらえたのは嬉しかったので・・・邪神だけが許せないだけで、あなたを恨むのは違う気がするので」

「・・・本当に申し訳ございませんでした」

「だから、もう謝らなくていいですって」


って感じで会話が終了し、俺は全族態の適性を得ることができたのだった。


クロックス・ローゼリア

適正属性 雷魔法Lv.MAX、火魔法Lv.1、水魔法Lv.1、風魔法Lv.1

土魔法Lv.1、闇魔法Lv.1、光魔法Lv.1、氷魔法Lv.1


これは・・・壮観だな。

レベルを上げて行けば、この世界を1人で楽しめるかもしれないな。


「そういえば・・・勇者の魅了もなくなったんですか?」

「はい」

「そうなんですね・・・でもな。あの時の婚約者たちの顔を思い出すんだよな」

「それは・・・」

「あれは忘れませんよ」


勇者にメスの顔で迫っていた婚約者を含むヒロインたちの顔は。


「・・・彼女たちは何も覚えていません」

「そうなんですけどね・・・けど、俺としては少し時間がかかるかな」

「これも私たちの責任なので、クロックスさんが罪悪感を覚えなくてもいいです。

この世界を自由に生きることを心から願っています」


と同時にルピナス様は消え、俺もベッドの上に戻ったみたいだ。


ルピナス様の言うとおり、俺はこの世界を自由に生きよう。

魔王とかは勇者に任せよう。マジで、巻き込まれないように動かないとね。


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というわけで女神からの説明回です。

前作と全然違う感じになったと思います。

次回の更新は12/6になります。


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