無力な夜

無力さに泣ける夜

「本を一冊読めば血になるのに」

「線をつなげれば絵は完成するのに」

そんな声だけが胸を掠める


心も痛みを手放せると知っているのに……


ただ画面を見つめて過ぎる日々


ときめきの残骸でも、

光の欠片でもなく――

まだ名前もない“何か”を探して


それでも、落ちていくこの夜

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